明石神社・日岡神社、岡山の一ノ宮

新年早々に神社めぐり、だが夕方に弟夫婦が子供を連れてくるから、早く帰ってくるように親に言われていた。播磨国一ノ宮の伊和神社へは姫路からバスを乗り継けば行けそうなのだが、初詣でバスも参拝も時間が読めないと思い断念。最寄の神社と、岡山市近辺の一ノ宮に行くことにします。

まずは徒歩で明石神社に。工作艦明石の艦内神社なのですが、地元でありながら、これまで知りませんでした。柿本神社から天文科学館の裏を通って明石城の方へ抜ける道が好きなのですが、そこから少し上がった高台に神社はあります。早朝の冴えた空気に、見下ろす明石の街の景色は新鮮でした。建物は普通の家みたいで道場のような板の間に神棚があるだけです。普段は人もいないということですが、さすがに新年ということで社務所で神主らしいおっちゃんが近所の方と話をされていたので、ご朱印をいただきました。何気にレアご朱印

明石駅に出て、姫路経由で新幹線に乗り岡山へ。さらに乗り換えて備前一宮駅で降ります。吉備津彦神社は背後の中山をご神体とし、大吉備津彦命を主神に祀っています。山門手前の広場では焚火がたかれ、甘酒が振舞われ、参拝客がこれから増えてきそうな感じでした。境内では子供たちが獅子舞の準備を行っていました。本殿は明治に再建されたそうですが、地元の崇敬を集めていていい感じだなと思いました。

で、備前一宮の隣の吉備津駅には、備中国一ノ宮である吉備津神社があります。10分ほど歩くと初詣の車の列が。松並木の参道を歩き、石段を上がっていくと、随神門がそり立っています。門はそのまま拝殿につながっていて、すぐにお参りすることになります。すぐ奥に神札やお守りを売る授与所があるのですが、奥に千代の富士の全身像があったのが謎。本殿横の広場では、餅つき保存会という方たちが、三味線や小太鼓に合わせて餅をついていました。おすそ分けの餅を配る列と御神籤を引く列で広場はにぎにぎしかったです。

拝殿は本殿とつながっているのですが、比翼入母屋造という全国でも珍しい様式なのだそう。本殿は2つの棟が圧縮されたように連なっていて、その横から拝殿が伸びています。屋根の端は翼を広げるように反り返り、棟の柱が朱色に金の装飾が施されていることもあって、壮麗の一言でした。

境内は山のほうに広がっていて、いろいろあるようですがとりあえず退散。随神門から裏の方へ抜けて降りていく回廊があります。駐車場へつながっているのですが、これもまた立派。駅へ戻る道すがらには、日本に茶の湯を伝えた栄西禅師の生誕地の碑がありました。茶碗の形をしていますw

岡山にもどって昼過ぎ、食事をとっても少し時間がありそうなので、岡山城横にある後楽園に。正月は無料で入園することができました。日本三名園といわれていますが、兼六園に比べると割とつまらない。このページが正しいなら、海外の人に受ける林泉廻遊式の近代っぽい庭園の中で、残り1枠を政治的思惑でねじこんだようですな。大勢の人が隙間なく池を囲み鶴を見ているのが、また景色を損ねて興ざめでした。

帰り道に加古川で乗り換え、加古の艦内神社である日岡神社に向かいます。1時間もあれば参拝できるだろうと見ていたのですが、山門の外から参拝客がめっちゃ並んでいる。参拝に一時間半かかりました。日岡神社の主神は天伊佐々彦命で安産の神様として知られ、広く播磨一円からおまいりする人が絶えないそうな。こんなん想定しとらんよ。