2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

いや、いや、そんなところに落ち込んではいけない

小林秀雄の「無常といふこと」にでてくる「過去から未来に向かって飴の様に延びた時間といふ蒼ざめた思想」はネットそのものだよね、と教えてくれたのはHIDさんだけど、キモいといふ事 - finalventの日記を読んだときふと、人もまた周囲の力や熱によって飴の…

哲学、脳を揺さぶる オートポイエーシスの練習問題

このブログでしばしば取り上げる河本英夫先生の本。帯にはこう書いている。「こんにちは「哲学」です。SFでも、デザインの教科書でも、クイズでもありません。副作用で、頭も少し良くなります / 創造性への果敢な踏み出し」。むしろ、哲学でも、SFでも、デザ…

「終わりのクロニクル」#2

その3(上)(中)(下)、その4(上)(下)を読んだ。川上さんの文体は、読みやすいのがいいね。冗長だけど眺めるように読んでも内容が大体分かる。その3では、美影さんの片言ですな。ロボ子のアイデンティティは片言にありと再認識しましたよ。「ペル…

「おおきく振りかぶって」8巻

試合の盛り上げ方がいいねぇ。過剰演出に走らず、すとんと腑に落ちる感じ。とくに田島の打席に入ってから打つまで変にためないところが好き。 今回とくに印象深かったのは、みんなが三橋んちに行ったときに、阿部や花井が三橋に対して今までよりも強く「むか…

終わりのクロニクル

不意にラノベを濫読したくなって、衝動的に読み始めた。昨日でその1(上)、今日でその1(下)とその2(上)(下)を読了。小説として見ると突っ込みどころとか不満はいろいろある。でも、シミュレーションとして読むとまぁ面白い。異なる概念の衝突につ…

電脳コイル

とりあえず、電脳ネタ好きな人、UIに興味のある人、メガネ好き(あるいは好きだった人)は見ましょう。 トトロと比較されるけど、電脳世界がもっと手触り感のある存在として感じられる。変に綺麗ぶってない。電脳メガネやメタガシの玩具(?)が、ツールと呪具…

第37回アニメスタイルイベント「細田守 『デジモン』絵コンテ・コメンタリー」

演出のお話、特にレイアウトなどについて話を聞きたかったので参加しました。アニメスタイルイベントもロフトプラスワンも初めて。内容は、編集長の小黒さんのブログなどにもあるように、実にマニアックでストイックで予備校の講義のようでした。是非他の作…

http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1182.html

・記号を「類似記号」、「指標記号」、「象徴記号」に分けた。類似記号がイコン、指標記号がインデックス、象徴記号がシンボルである。 ・イコンをさらに3つに小分類して、類似記号には「イメージ」(images)、「図式」(diagrams)、「隠喩」(metaphors)があ…

午後の国の小説

ブラッドベリの「死ぬときは一人ぼっち」に、小説を書き続ける作業について、朝にゲロを撒き散らし夜にそれを回収するようなものだ、てなことを書いている。確かに多くの小説家のアドバイスに、朝に書けというのがある。あるいはスティーブン・キングは、小…

スパイダーマン3

グダグダでした。ネタバレ防止フィールド展開。 この映画で印象に残ったのは2つ。一つは、敵との決戦にやってきたスパイダーマンが星条旗をバックに大きくフレームインするカット。「スパイダーマン」が啓発する対象は、「nerd」であり、自信を失ったアメリ…

バッティングしてしまったのでうかべんは行けなさそうです。残念。