羽黒&湯殿山

出羽三山の中でも奥の院に位置づけられる湯殿山へ行く手段はシーズンの間だけ走るシャトルバスに限られる。

早朝に羽黒山の後、このバスにあわせて湯殿山へ行くスケジュールを組んだ。

羽黒山といえば、2000段あるという山頂の石段。前日の月山登山のダメージもそれほどなく登るしかない。

随神門を抜けると木々の間を抜ける参詣道が延々と続いている。しばらく進むと国宝の五重塔がある。今年は特別に内部の一般公開があるのだが、開くのが9時半とのことで中を見ることはできず。白木造りでゆったりした姿の五重塔が、鬱蒼とした森の中に聳えているのは、につかわしくないというかどきどきするというか、異質な空間でした。

そこを過ぎると本格的な登りが始まるのだけど、単調に登るのではなく、3つに分かれて坂がある。途中いろいろ社があったり、踊り場のように平坦になったり、さまざまな参道の景色を楽しめる。

参道の周囲は今はもう木々しか見えないが、往時は修行僧が過ごす別院もあったようだ。出羽三山の羽黒山ページによると、「山上には維新まで本坊を始め30余ヶ院の寺院があり、肉食妻帯をしない「清僧修験」が住み、山麓には336坊の「妻帯修験」が住んでいた」とある。参道には、芭蕉の句碑もあった。やはりかつてあった南谷別院で句を詠んだらしい。実際に見た南谷別院跡は草もぼうぼうで、望んで奥まで見に行こうというものではなかった。

石段を登りきると、開けた神社の敷地にいくつもの大きな社殿が建っているのが目に入る。中央にあるのが三神合祭殿で、その名の通り三社の神様を奉っている。まーでかい。その壮麗さに、これでいいのか修験道とも思ったが、まあ逆にいえばらしいのかも。石段登りに疲れたこともあり、だらだらと見て周る。羽黒さんの秘仏(意味深)とか、緻密っちゃ緻密だけどまあ普通。

 三神合祭殿の中をご祈祷を受ければ見ることができるようなので、湯殿山から戻ってきたら受けることに決め、バス停に向かう。普通の長距離用バスだったが乗客は意外に少ない。

湯殿山仙人沢は駐車場などもある登山口で、15分ごとに山頂まで登るバスがある。山頂は撮影禁止だけでなく「語るなかれ、聞くなかれ」ということらしい。出羽三山神社の湯殿山のページ、Wikiの湯殿山のページ、Wikiの湯殿山神社のページでおおよそ書かれている範囲について言うと、素足で参拝する、ご神体への参拝と末社の参拝を行うことができる、ご神体に社殿はなく直に参拝できる、足湯がある、である。ご神体はある意味わかりやすいほどにわかりやすいが、それゆえに安易にとらえらえない。ただ、観光客のように参拝したこの身では、そのコンテクストを十分に解することはできず、ただうろたえるのみであった。

ともあれ、帰りのバスの時間は迫っており、行きはバスを使った山道も帰りは早足で下ることとなった。まあ5分くらいで着くしオススメ。

羽黒随神門に戻ってきて、5分後に来るというバスを待っていると、空車になったタクシーが目の前に止まって4人連れいる?とかいうので、相乗りできるなら乗ります、と声をかけた。すぐ後ろにいたちょっと年下の男女も、同じように声をかけたので3人で相乗りすることに。話をしてみたら、同じ兵庫県出身で割りと同郷だった。大阪もかもだけど兵庫もわりとイラチが多いよな。

山頂に着くと礼もそこそこに参集殿に走り、14:00からの祈祷の受付をする。すぐに本殿に通される。祝詞を粛々と聞き、拝殿の中に通された後は、深々と伏した体勢で肩を鈴で撫でられたり、など。

もっとのんびりしてもよかったのだけど、お風呂に入りたかったので、羽黒山頂からバスで「やまぶし温泉ゆぽか」に。普通に共同浴場ですが、全体にきれいで広めでいいですね。昼ごはん食べてなかったので、あとで名物のやまぶしラーメンをいただきました。白湯ベースでニンニク(行者ニンニクってこと?w)が効いていて、野菜たっぷりでした。

宿に帰ってから夕食はとらず、お祭りの屋台で買っただだちゃ豆をつまみながら、出羽神社でもらったお神酒を飲んでました。

 

 湯殿山と「語るなかれ、聞くなかれ」について、この記録を書きながら考えたことを残したい。とりあえず参考に見たURLだけ。

 

 http://www.dewasanzan.jp/publics/index/75/

 

 

https://s.webry.info/sp/09270927.at.webry.info/201502/article_1.html

 http://www.mkc.gr.jp/seitoku/pdf/f43-5.pdf

 http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/ex_old/special_ex/2011dewa3310/contents.htm

http://e-satoken.blogspot.com/2010/09/11.html

http://y-kakusho.jp/toukou/toukou66.html

http://yamagata-np.jp/feature/fuzisawa_feature/2-2-8.php?gunre=furusato

 http://www.bashouan.com/pzDewasanzan.htm

http://ppc.yamagata-npo.jp/usr/nishikawa1/rokujyuuri/page/A0003.html