2007-01-01から1年間の記事一覧

次のコンテンツのために

http://wordpress.rauru-block.org/index.php/1564 本人も書いているように新規性の薄い話ではある。みんなが言っているという事実にこそ本質がある。2007年の末、世の中の人間は二種類に分けられる。コンテンツの終焉に気づいている人と気づいていない人だ…

ケータイのアクチュアリティ

現実感について考えるとき、まず思い浮かべるのがリアリティとアクチュアリティの違いだ。アクチュアリティについては、木村敏先生の本を読んだだけで詳しく語れるわけではないんだが、「自分が今この時間を生きているという感覚」とでも言おうか。アクチュ…

以下はもともと「恋空」を読む前に、ケータイ世代の持つ現実感について書いたものです。実際のところ、「恋空」には特筆すべきレトリックはなく、下のエントリーで複数の方のコメントにもあるように「民話」として捉えてほとんど問題ないと感じました。 とは…

「ケータイ小説」を外に追いやりたい人たち

http://www.miyadai.com/index.php?itemid=600 宮台 西村賢太はそうですが、話題作のケータイ小説『恋空』を出すとそれは関係なくなります(笑)。 主人公が輪姦されても彼氏が「守ってあげられなくて御免」と言えば一瞬で立ち直る。セックスをしたら 直ちに…

"ネットの多様性"の限界

Web

ダウンロード違法化、ケータイ小説批評、ブログ限界説――この3つに関するネットの言論はどれも、今のネットの限界を表す現象という点で私の中でつながっている。パブリックコメントの多さにかかわらずダウンロード違法化の流れにいっているけど、まー当然だ…

おおきく振りかぶって9

何がすごいって、コールド勝ちにドラマ性を持たせる野球マンガはこれまでなかっただろう。モモカンじゃなくってもぞくぞくしてしまいますよ。あ、モモカンのぞくぞく要員っぷりも加速しててわろた。 花井のコンプレックスはどうだろう。作品として外せない要…

魍魎の匣

概ねダメだったんだけど書いてみる。

ETech2008

プログラムが決まった。"we'll take a wide-eyed look at the brand new tech that's tweaking how we are seen as individuals"つーことでアレゲつーか迷走してるつーか。Brain Hackingとか、Sex Hackingとか、Food Hackingとか…

忘年会議2007

幸いにも抽選に当選したのですが、常連な参加者が多かったですね。また懇親会で話した人もギークばっかで、平等な抽選をしたのかとw いや、楽しかったんでいいんですけどね。個人的にはshikeさんとお話できたのが嬉しかった。 今年の究極のサイト1位は、ニ…

マイみっくみくつづき

「好き好き大好き」の人はもうファンなんで、応援してみる。 初音ミクに、矢野顕子の春咲小紅をモノマネっぽく歌ってもらった ‐ ニコニコ動画:GINZA おっさんホイホイの極み。息継ぎとかハスキーな感じとか、ここまで表現できるのかと。初音ミク:恋とマシン…

AIRその1 (VideoDisplay)

今日は引きこもって、Adobe AIR完全解説にあるpdfViewerをちょっと変えてVideo対応にして遊んでいた。てゆーか、有野課長に見入って作業してない時間の方が多かったわけだがw playheadTimeをいじってシーンスキップを試してみたが、KeyFrameの位置に引きず…

「ソーシャルデザインの思考」

SFCオープンリサーチフォーラムでのセッションで、宮台眞司、 國領二郎、神成淳司による鼎談です。直前のセッションが延びたので途中からのメモとなってますが貼っておきます。

魔法の世界の虚無と、科学

X

重要な問題であるように思うので別エントリーで。http://d.hatena.ne.jp/heartless00/20071206/1196909636 昔(ポストモダン以前?)はまだ虚無を超越的に扱えていたと思うんですよね。内輪の言葉しか持てない今では、この問題はより切実なんだろう。 あるい…

電脳コイル最終話

RPGの終わり方のような展開がずっと気になっている。もう一人の自分、冥界下り、忘れていた過去との邂逅――幻想物語からRPGに受け継がれた神話の構図そのものだ。トラウマになりそうなミヨコさんなんてまんまグレートマザーですよ。ユビキタスでARな世界を描…

「予期される未来」

確かに、2ページしかないのに、ずしんとくる。 読んでて、デネットの「自由は進化する」を思い出した。1分後の未来が完全に決定されたとして、それが生涯にわたって未来が決定することの根拠にはならない。意思があれば自由は自ずと生まれるはずだ。でもわ…

「商人と錬金術師の門」

いや、オチは途中で読めるんです。ただ、話のまとめ方がうまいなぁと。過去と現在が交錯して、リアルを規定する時間がどこにあるのかわからなくなる感じは、テッド・チャンらしい。最後、語り手であるアッバス自身が"教主さま"にとっての"歳月の門"になって…

テッド・チャン インタビュー (完全版)

間に海老原さんによる通訳が入っているのですが、カットして個々のトピックごとにあげました。Voxは50MB以上のビデオをアップできないんですよ。http://paraselene.vox.com/library/video/6a00e398a3700d000400e398c3cb7f0001.html http://paraselene.vox.co…

今月のSFマガジンは、テッド・チャン特集(最新短編も掲載)に、ロボットSFセミナー採録に、京コン報告、「ゼロ年代の想像力」はよしながふみの「フラワー・オブ・ライフ」を採り上げたりと、必読ですよ。以下ちょっと感想。

エコノミーと結構

X

さよなら主体たち (内田樹の研究室) おもてなしのための主人の覚悟とユーザーエクスペリエンスのデザイン: DESIGN IT! w/LOVE "主体"とか"遊び"というものは、場の維持に要するコスト・制約条件によって意味づけられるわけで。

レイアース的小松左京的初音ミク

X

今、ぴんときた。レイアースの「柱」制度ネタを初音ミクに割り当てるSSはどうだろう。万人の歌の依代であることを強いられたミクを誰かが解放しないと! そして全世界の「俺の嫁」を謳う人が終結してくる。ちょうど卵子を目指す精子のように。あ、これだと…

ついでのMyみっくみく

初音ミク:好き好き大好き ‐ ニコニコ動画:GINZA すげー、何このサビ。これは正に戸川純ですよ。是非次はレーダーマンを!初音ミクが本気で「奇跡の海」 を歌ってくれた(Ver.1.1-Release) ‐ ニコニコ動画:GINZA これもまあ、ほとんど原曲と変わらん。サビす…

表現する依代としての初音ミク

Web

どこかの誰かが触れている内容かもしれないけど、はてなダイアリーを読んでてぴんときた。初音ミクには、拙いけど表現をしようとする存在、という重要な設定がある。それは初音ミクを使って自分を表現しようとする人と重なる。初音ミクは表現したいという欲…

受精卵使わず万能細胞

日米の研究チーム、ヒトの皮膚から万能細胞の培養に成功 « WIRED.jp / Google News 今海外のニュースですげーすげー言ってた。日本の研究者が、ということは言ってるんだが、名前が出てこない。ヒドス。

Consumer Generated Videoのトレンドは終わり?

Bloomberg Businessより この一年でハリウッドがネット向けのコンテンツを作るようになり、CGVは見られなくなった。 ManiaTVは最近user-generated channelをみんなやめた。3000あるUGCは十分な視聴者を引き付けなかった。80%の視聴者がミュージシャンのDave …

行為とストーリー

X

arclamp.jpはだいぶ前からアンテナに入れていたのだけど、http://www.arclamp.jp/blog/archives/phenomenal_architecture.html、http://www.arclamp.jp/blog/archives/team_lab.htmlは個人的にかなりヒットしたエントリー。後者で紹介しているWeb2.0 EXPOで…

BECK 31

チバの人をひきつける才能がワールドワイドに、平くんの日本人離れしたファンキーなベースがワールドワイドに、サクのうねりがワールドワイドに、ヘビーなリフがワールドワイドになったアヴァロンでした。あれー? 本チャンのステージでDevil's Wayが描かれ…

電脳コイル「メガネを捨てる子供たち」

こういう緩急でいうと緩にあたるインターミッションは基本的に好きなんですよ。深夜に目が覚め、思考をさ迷わせるヤサコのシーンが本当によかった。こういう登場人物が決断に至るシーンは大好き。最初に、リアルだけ触れられるものだけ信じればいいんだ、と…

Web2.0 EXPO Tokyo

午前は外出だったので昼に展示だけ覗いてきた。リクルートのメディアラボの人と話が出来てまあ満足。しかし、どのブースも、何をやってるのか何がやりたいのかわかりにくい。大体みんなやっている領域が近くて大差なさげなんだから、もうちっとプレゼン能力…

さよなら僕の夏

「たんぽぽのお酒」が死ぬほど好きで、超wktkしてページを開いたんだが、何か肌に合わない。比喩も描写もなんか上滑りしている感じ。とても悲しいことだが、きっと今読むべき本ではないんだろう。

のだめカンタービレ19

前巻は実はあまり好きではなかった。千秋の父との確執は冷めて読んでたし、のだめらのあがきっぷりも別にそんな青春グラフィティを読みたいわけじゃないんだがなー、と思ってた。でも最新刊では全然気にならなかった。むしろかなり面白かった。やってること…