伊勢神宮、伊射波神社

三重県には一ノ宮が4社もあってどうなってんだ、と気になっていたので、海の日の3連休に合わせて行ってみました。伊勢神宮もこれまで二度は行っているのですが、ご朱印は貰っていないのと、周辺の別社には行ったことがないので、合わせて訪れました。

名古屋で近鉄特急に乗り換え、伊勢市に着いたのは9:12。駅正面の参道を数分歩くとすぐに外宮にたどり着きます。朝早くにもかかわらず参拝客が多く、境内は雑然としていましたが、正宮の前はやはり厳粛な空気に満ちていて、身の引き締まる思いで参拝しました。隣の古殿地も近寄りがたい雰囲気ですし、境内の空気の振れ幅の広さが他の神社の比ではないですね。別宮に行く途中にある亀石が変わらずあるだけでほっとしたり。別宮の一番離れたところにある多賀宮なんかも、なんでちょっと離れたところにあるのだろう、ぐらいにしか昔は思わなかったんですが、今回は威圧感やばいとか思いながら参拝してました。

忌火屋殿や御厩など一通り巡ったあと、北側にある月夜見宮へ向かいます。社は木々に囲まれて静かに建っていました。参拝客も少なく、雰囲気があってよかったです。参道である神路通りもいい感じ。とある家の玄関口を見ると注連縄が飾ってありました。付けられた木の札には「蘇民将来子孫之家」の文字があり、おお本当に蘇民将来なんだ一年中飾ってるんだ、と感動。蘇民将来の話は愛宕神社のページにも書きましたね。伊勢の注連縄についての説明はこちらとか。

外宮前に戻ってバスに乗り、徴古館前で降ります。内宮の別宮である倭姫宮が近くにあります。こちらも月夜見宮と同じく森の中に社があり、厳かな雰囲気でした。隣の敷地には、神宮のお祭りや式年遷宮で使った品や衣装を展示する徴古館があります。10月には大嘗祭が催行されることもあって、覗いてみたのですが意外に普通でした。ここで時刻が11時過ぎになっていて、これからの予定を考えるととても時間がないので、急いで内宮へ。月読宮と猿田彦神社に行ってさらに、朝熊岳の金剛證寺まで行きたかったのですが、残念。

バスで内宮前で降りるとすぐに宇治橋がありま五十鈴川が増水していて手を洗えなかったのは残念。別宮は荒祭宮にだけ行きました。昼を過ぎていたこともあって参拝客が多く、慌しい参拝になってしまいました。

おかげ通りにある伊勢角屋麦酒でビールを一杯飲み、バスに飛び乗って五十鈴川駅から鳥羽に向かいます。

逆に時間が出来てしまったので、海老フライで有名な"漣"へ行きました。

sazanami.co.jp

限定の大海老フライがぷりっぷりなのだと。食べログでは客の回転が速いとのことだったが40分待たされた。次の予定もあったので普通の海老フライをいただきました。美味しいっちゃ美味しいけど、感動するほどでもなかったかな。

さて、この日のメインイベントである伊射波神社へ行きます。伊射波神社は志摩国一ノ宮なのですが、漁師のための神社であり、小さな岬の山の上にあります。車で行くことはできず、最低30分は歩く必要があり、全国の一ノ宮でも屈指の難易度を誇ります。行きかたはこちらを参照しました。公共機関ではコミュニティバスであるかもめバスがあります。2019年度の時刻表はこちら。今回は昼飯に時間がかかって目当ての鳥羽バスセンター 14:03に間に合わなかったので、タクシーで向かいました。運ちゃんには何度も心配されましたね。

終点バス停である安楽島のちょっとだけ先で降ろしてもらい、車の通れない細い道を歩いていきます。小さな丘の切り通しを抜け、しばらく下っていくと入り江の堤防に出ます。岬を回りこむようにさらに歩いていくと、海に面した鳥居にたどり着きます。海の水がきれい。そこから山へ登っていきます。森の中に長屋のような拝殿がありました。本当なんでこんなところに神社を作ったんだ。当然ながら社務所はなく、宮司の家の電話番号と地図が社の中に置かれていました。上の紹介サイトにある「奇跡の窓」を見てから、山を下ります。奇跡の窓は、思ったとおりちょっと小さく、そこから見える景色もまあ微妙。

宮司の家は、安楽島のバス停からさらに少し戻り、漁協のある三叉路で神社と反対に曲がった先にあります。三叉路には宮司宅への案内板があり、さらに家の前には看板がいくつもありましたw よっぽどみんな苦労してるのだろうな。丁度このあたりから雨が降り始めました。登るのがぎりぎり間に合ってよかった。

無事宮司のおっちゃんからご朱印を貰い、安楽島16:07のバスで鳥羽駅まで戻りました。丁度この日は別の近くの神社の例大祭があるとかで、バス停側にある立派な集会場ではカラオケ大会の準備のマイクチェックに余念がありませんでした。

宿で晩飯が出ないので、駅前のさざえストリートで食べることに。一番端にある「ザ・貝屋」でいただきました。伊勢えびの刺身にあわびの残酷焼き、さらに岩ガキと超豪勢な食事に。お店のおばちゃんにはイカの沖漬けに味噌汁をサービスしていただいたり、横で飲んでいたおっちゃんに晩飲みに行かないか誘われたりと、愉快な晩飯になりました。