AURA ”魔竜院光牙最後の戦い”

家計と似てる。狂った(ほめ言葉です)妄想/思いこみを持った登場人物の多くが、薄っぺらい現実の上で何かを演じている、というところが。普通でいることの軽さ、しかしそこにコミットせざるを得ない現実。選択の危うさも含めてきっちり描く力量は、まあ芸風と言ってしまえばそれまでだけど。己を貫こうとする主人公とヒロインが、外部との関係の中で少し揺らぐ描写が好き。あとタイトルが素晴らしすぎる。ちゃんとそこに収斂させているし。