もう極論はいいよ

今の著作権法著作者人格権は強すぎて問題があるのは確か。でも、表現したい人は確かに作品に自分の一部を投影しているわけですよ。じゃあ落としどころはどこかってことだろ。CCでクリアできる場合は多いだろうし、それでも問題があるかもしれない。もしmixiがCC普及に役立ったり、クローズドなコミュニティと公的な場所との間のコンテンツの扱いについてのモデルケースになれば、それはとても素晴らしいことだと思う。

売り言葉に買い言葉な論法では冷静な議論にならないですよね。「敢えて」水を浴びせているのかもしれないけど、それでも議論を断絶させる方向に働くと思われ。結局、「溝は深いよねー」なんて思考停止に陥って先に進めなくなる。極論を言ってても話はすすまねぇってことですよ。極論に対して極論で返すことで議論が停止する状態をネットのあちこちで見る。そういうのはもう飽き飽きなのです。

ところで、mixi規約改定に反対する人々は - 萌え理論ブログを読んで思ったのは、ニコ動の無断転載は著作財産権の問題の方がずっと大きい、ということ。2つはちゃんと切り分けて議論すべき問題だと思います。引用したエントリーのように扱うのは思考停止を導くのではないかという印象。tumblerの場合だと、CGを勝手に引用することが問題になっていたように思う。mixiの日記でもテキストの一部をRSSで配信することはかまわないけど、写真や動画を勝手に再配信されることに抵抗感を覚える人は多そうだ。あとマッチョ主義は、どちらかというとNetNewsの頃のくさかべさんとか、一人で自活できるモヒカン族が斧を他人に振り上げている状態です。その暴力的なおせっかいさを揶揄しているだけで。私の中にもあなたの中にもダンコーガイはいるかもしれないけど、それが全てではない。「レコード業界らの既得権益者は非難しているのに自分の権利は守ろうとするのね」だと個人的にはすっとくる。