レスを書くのもめんどい

ぐらいくだらないエントリーなんだけど。書いちゃったからしかたがない。トラックバック打つ価値すらないので、h抜きで。
ttp://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20070204/1170557201

したがって、意識の謎は、科学によっては解明不可能なのです。

もし、世界の真の構造が〓だとしたら、確かに「なぜ、いくらニューロンを解析しても、「赤いという感覚それ自体」が見あたらないのだろう?」という、本質的な謎が発生します。

ここが科学的・客観的・合理的思考の限界なのです。

そして、あとに残った意識の謎は全て各論です。(中略)なので、これらは全て、賢く熱意のある科学者たちが地道に研究を積み重ねていけば少しずつ解けていく性質の謎、科学の枠内に収まる謎でしかありません。

そのことと、

従って、意識の謎に挑み続ける偉大な科学者、茂木健一郎先生がいくら頑張っても、その努力が実ることは原理的にありえません。

とは、ほとんど関係がない。意識について考えることを停止する理由にはならない。それが勉強ってやつなんだろう。知りたいから知るように努力する。

この人は、人を啓蒙しているように見せかけ、思考を停止させようとしている。

このエントリーを読んで、そうなんだと思う人と、いやそれでも知りたいと思う人の間には越えられない壁がある。しかもその壁は、どちらの側の人も反対側に行きたいと思わないタイプのものだったりする。知りたいと思う人は勉強するし、そうなんだと思う人は考えるのをやめる。そうして2つのグループの距離はどんどん離れていく。
エセ科学とか勉強とかのエントリーが最近多いけど、わたしが真っ先に撃つべき神に挙げたいのは、この手のやっても意味ないやん的な思考停止的な全体主義だったりする。科学や勉強はこのような人たちとは全く対極の還元主義にいる。

これだけじゃ中身がないので、手元にある意識と感覚に関わる本で好きなのをあげておく。

脳科学の知見から、西洋哲学が前提としてきた心と体の関係を洗い直す本。分厚いけど相応の内容だと思っています。

オートポイエーシスで有名な河本英夫先生編集。感覚経験について異なる切り口で書かれた論考をまとめている。ツールとして使えそうな形にまとめていて、さすが河本先生だと思った。