集合知の信頼度判定

追記の形で。

ソーシャルメディアでは、アテンションがある程度大きくなって初めてまともな意見が出るようになっている。見識のある人の意見が、アテンションが大きくなった後、それに一言申すような形で出ている。つまり、アテンションが上がっている状態の集合知より、アテンションが一旦上がってから下がった集合知の方が信頼できるといえる。

もちろん、アテンションの大きな問題だけを扱っていると、アテンションが小さくても重要な情報が無視される可能性がある。しかし多くの場合、アテンションが大きい別の関連する問題が出てきたとき、その情報や意見が再びその人によって提示されたり誰かが引用する。

アテンションに注目した場合、情報が十分に出るまで時間がかかるという問題がある。新しい問題ですぐに答えが欲しい場合には、アテンションの集まっている情報を使うのは危険である。逆に既に誰かが議論した問題や過去に盛り上がった問題については信頼できる可能性が比較的高い。

問題の性質と、議論のライフサイクルに応じ、集合知を使うか否か判定することは重要だと思う。