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MBA脳

クリティカルシンキングちっくな全体感を持った説得性って、なんつーか当事者感がないなぁ。バタイユの「有用性の限界」つーか"イノベーション"がその根底に持っている意思=呪われた部分を遠ざけるのがクリティカルシンキングのやっていることな気がする。イノベーションを無色透明化することでジレンマを越えている。
正しいアーキテクチャを作ることがより優先される欧米圏ならともかく、アプリ至上主義な日本では相性悪いんじゃないか。アプリを考えるとき開発者はユーザ個人に還元される楽しさを追求するのだけど、クリティカルシンキングは"私"の視点を除いた言葉で他者を説得する技術だから。結局、ビジネスライクな意思決定がなされる毎に、角がとれ磨り減っていく。日本でイノベーションが生まれない理由の一つだと思う。MBA脳こわい。
いや、もちろん、有用性はありますとも。ビジネス的に効果をあげやすい思考法だ。むしろ効率的すぎるがゆえに、個人差が出にくい。結局、同じように意思決定するもの同士が、パイをとりあうだけになる。日本の終身雇用だと、技術者がそのままマネージメントをするのだけど、MBA的に有用性を追求するのだと技術を知っていた上でマネージメントするメリットがほとんどない。こんなんだったら、技術的バックグラウンドのないコンサルがマネージメントした方がまだましだ。
むしろMBA脳な人を相手を出し抜くためにこそ、技術者がMBAを学ぶ価値があるんじゃまいか。