SF"なら"何ができるか

SFにできることとして、柳下氏は「フィクションによる癒し」をあげていた。過去の記憶を呼び起こし、読書体験を書き換える。それじゃ、ファンタジーとSFの違いは何なんだろう。セカイ系とウルフ作品の違いは何なんだろう。
強いて「SFなら何ができるか」を語るなら、多層化した価値観を顕現してみせる設定・語り・プロットを描けることだろう。それにより、絶望を担保し希望に向かう物語をより説得力を持って描けることなのだろう。