1/6 佐世保市内観光

呉、舞鶴、横須賀は訪問済みなので、いずれは佐世保に行かねばと思っておりました。調べたところ、嬉野温泉から佐世保は直通バスがあるもよう。すばらしい。なお肥前鹿島に戻ってJRで向かうと2時間以上かかってしまいます。

西肥バス 三川内経由柚木〔矢峰〕行
嬉野温泉〔嬉野バスセンター〕8:21 9:41 10:37→ 佐世保駅前 9:28 10:49 11:44

  前後日の曇りの間で、この日だけは好天だったことから、夕方に九十九島を見に行こうと決める。9:28に佐世保に到着すると早速観光センターに行き、SASEBOクルーズバス「海風」を予約。なお、SASEBO軍港クルーズは冬季運休とのことです。残念。

観光には、艦これ速報さんのページとなぐもカレー部さんの「赤城さんの佐鎮食べある紀行」を参考にしました。

倉島岸壁

海自保有の艦船の一般公開があります。徒歩10分ほどですが、途中中央卸売市場で曲がってしまうとたどり着けません。佐世保駅からの徒歩経路を確認しましょう。

この日は乗船できたのは護衛艦ありあけ、岸壁にいたのは護衛艦さわぎりと掃海艇3隻。ドックのほうにはあきつきがいたらしいけど。夏のほうがもうちょっといるのかもしれない。タラップの両脇に門松を置くものなのね。

岸壁の端からは米軍の船が見えるのだけど、有名な揚陸艇はもっと大きいのだと思ってた。

この時点で10時半頃だったので、方向的には逆だけど京町の有名な佐世保バーガー屋であるビッグマンへ。注文するまで店外で列に並び、注文するともらった番号札が呼ばれるまで待つ。30分ほどかな。店内でいただきました。バンズを手でつぶせば割と普通に食べられますね。ベーコンエッグバーガーは味がごてごてしてなく、卵が前面に出ていてかなりいい感じ。

東山海軍基地

 市内中からのバスが多い(京町からも直通がある)「大宮町」バス停からが歩くのがいいでしょう。やはり佐世保籍の船の慰霊碑が多い(第三戦隊、第五戦隊、22,24,27駆、空母は葛城以外全て)。後興味深いのは、

  • 佐世保工廠で建造された霧島と、運命を共にした藤波が同じ慰霊碑
  • 次の慰霊碑は呉の長迫公園にもある:第四艦隊事件、矢矧、初霜、黒潮
  • 榛名さんの慰霊碑でかい
  • 護衛艦くらまの除籍記念碑なんてのもあった

あとは、友鶴事件の慰霊碑ですかね。そういえば武蔵がないなと調べたら、わりと最近に武蔵氷川神社に建立されたのですね。霧島&藤波をはじめ他の慰霊碑も割りと新しいのが多いです。

佐世保史料館(セイルタワー)

やはりバスの多い佐世保総合医療センター入り口バス停から歩いてすぐ。道をはさんで鎮守府凱旋記念館があるので、まずはそちらに。 補修されているので普通の体育館みたい。

 佐世保史料館では、長崎海軍伝習所の昔からの海軍の史料が、全7階に展示されています。本当いろいろあるのですが、WW2で全艦船が沈んだ地点を記した地図が圧巻です。細かすぎてずっと見ていても飽きない。あとは2階の史料閲覧室の蔵書がすごい。いろんな方の寄贈本が収められているのだが、坂崎ふれでぃ氏の「史実で艦これ」で参考資料として書かれている有名本がばんばん置かれている。軍艦長門の生涯が3セットあるのにはわらた。

赤レンガ倉庫

 バスで佐世保駅前に戻ってきて、ツアーのバスで向かいます。米軍基地の前をすぎ、佐世保重工(SSK)の入り口に。奥には巨大なクレーンが建っています。サー・ウィリアム・アロル社のジャイアント・カンチレバー・クレーンで世界にも10台しかないものだとのこと。すぐ横に米軍の軍艦がいるのだけど、そっちは写真をとらないでください、と。また居並ぶ赤レンガ倉庫は現在も使用されているらしい。舞鶴が観光資源化しているのを考えると素直にすごい。

SSK 第4ドッグ

 ドッグは中に入ることはなく、横の高台になった歩道から見下ろします。武蔵建造の際に周囲から見えないように築かれた土壁が今も残っています。ドッグではタンカーを造っていました。空のいたる方向に伸びるクレーンが最高です。

展海峰

 九十九島を見下ろす展望台は3つあるらしいですが、夕方の景色を見てみたかったので、 展海峰のコースを選んだのでした。陽が落ちるより少し前だったので感動的というほどではなかったのですが、色づき始める海と影を落とす島々の対比はなかなかによかったです。

移動手段を持たない人には、これだけをまとめて巡れるクルーズバスオススメだと思いますよ。

ささいずみ

 佐世保名物レモンステーキも気になったのですが、ゆーてレモンでステーキやろ、とイカとアジの生造りを食べさせてくれるささいずみに。イカは甘くてべたつくこともなくてかなりいい。アジもぷりぷりしてる。あと、佐世保名物というハーブ鯖の焼ものは、ちょっと生臭さが減ってて食べやすいかもな、といったところ。あとはすりみ揚げとおこぜの味噌汁で、結構なお値段になりました。

蜂の家のジャンボシュークリーム

 お腹いっぱいで食べられる気がしないが、明朝食べればいいかと、佐世保アーケードを歩いてシュークリームを買いにいく。熊本に引き続き佐世保もアーケード世界最長を謳っているらしい。クリームの中にリンゴとバナナが入っていて、黒蜜がアクセントになってなかなか美味しいです。 

1/5 祐徳神社から嬉野温泉

霧島温泉から祐徳神社まで

当初は肥薩線から人吉経由で上に行こうかと思ってたのですが、天気が悪いのと(車窓の景色が評判)どうしても祐徳神社に行きたかったので、新幹線を使うことに。最寄のバス停である塩湯温泉からはこんな経路です。

 霧島いわさきホテル-丸尾-鹿児島空港[鹿児島交通]

いわさきバス/南国交通/鹿児島交通 鹿児島空港-鹿児島本港 鹿児島本港〔高速船ターミナル〕行 2番のりば

 JR九州新幹線 さくら550号 新大阪行

JR長崎本線 特急かもめ19号 長崎(長崎県)行

  祐徳バス 祐徳線 祐徳神社前行 3番のりば

  • 鹿島バスセンター 12:33→祐徳神社前12:44

鹿児島空港でトイレに行って乗車券を買ってると目の前で9:10のバスが出て行きました。なんてこった。すぐやってきた9:20発のバスも遅れ、鹿児島中央駅に着いたが10時少し過ぎ。降り場は、駅とロータリーを挟んで反対側。これは新幹線乗れないな、と思いつつ早足で歩いていたら、乗車券買ったところで3分前。階段を駆け上がり、なんとか乗ることができました。

次に心配になってくるのは昼食の確保。新鳥栖は新幹線と在来線の改札が別になっていて、間にコンビニがあったのでそこで弁当を調達。

肥前鹿島の駅前に鹿島バスセンターがあります。祐徳グループは関東の東急のようにこの地を牛耳っていて、デパートなどに進出しています。

祐徳稲荷神社

日本三大稲荷と称されますが、今回の旅で調べるまで知りませんでした。鹿島藩3代藩主直朝の奥方である萬子さまが早世した2子の供養を契機に出家し、お稲荷さんの社を建てた、とのこと。参道には土産屋が軒を連ね、屋台もその外に並んでいる。

歩くと見えてくる楼門は朱塗りでとても煌びやか。多くの信仰を集めているのだろうと思います。入るとご本殿の全体を見ることができます。急な斜面に、清水寺と同じように柱を組み上げた上に本殿が立てられています。懸造って言うですって。しかし写真でも凄いと思いましたが実物には圧倒されます。これだけでも旅の目的は達成されたもの。

本殿横のお守り売り場で商運やえんむすびを脇によせ圧倒していたのが、うまくいく守。特大もあります。もともとお稲荷様では初午がご縁日ということもあり、この社でもうま推しなのですが、それでもどうよw なお本殿降りたところには左馬(うま→まうで縁起物ということらしい)の大きな絵馬があります。

さて、本殿の裏からは奥の院に伸びる階段があります。最初はやや急ながら曲がりくねる坂道に朱塗りの鳥居が隙間なく並び、なかなか楽しい。しかし後半は急な山坂に石を並べた階段らしきものを登っていかないといけず、中々大変です。ただ上にある奥の院からの眺めは絶景で行く甲斐はあると思います。

嬉野温泉

 疲れたので祐徳博物館も行かず、嬉野温泉に直行することに。

祐徳バス 嬉野線 湯の田行

  • 祐徳神社前 14:30→嬉野温泉〔嬉野バスセンター〕15:14→湯の田15:15

ホテルに荷物を置き、さっそく外湯に。九州八十八湯めぐりに名前のあがっていた嬉泉館にお伺いしました。嬉野温泉というとぬめりのある泉質が特徴なのですが、後に入った温泉と違って、ぬめり度高いですね。体に効きそうです。

次は少し早いですが、湯豆腐を食べに宗庵よこ長へ。美味しんぼにも出てきたとのことで、後で当該の回を読みましたが、話の筋はともかく美味しさが伝わってくる内容でした。定食ではなく、月見湯どうふ単品をいただきました。自前で作った豆腐が温泉の湯を湯汁に使うことで溶け出し、とても柔らかくなっています。ふわふわと言っていいかな。湯汁に味がついているので出汁を別に使う必要がなく、そのままやさしい味を楽しむことができます。これはおいしい。

その後一度宿に帰りました。嬉泉館で知ったのだけど、嬉野温泉の宿泊客は2箇所まで外湯に500円で入れるチケットがあるそうで。で、向かったのは和多屋別荘。迷いそうになる館内を歩くと見えるのは、しし舞やら金魚ちょうちんやらでハイソ感あるなーと思ってると、脱衣所はなんか小汚く、中のシャワーも銭湯みたいで、ん?といったところ。川面を眺めながらの露天風呂はよかったです。

晩飯はよさげなところが見つからず、近くのスーパーで買った鹿児島港直行の刺身と久留米ラーメンのカップめんとローカルなお菓子で済ませました。ホテルにはマンガがたくさん置いていて、時間がないのについつい読んでしまいました。朝食も美味しかったです。

1/4 霧島神宮と温泉

突発的に九州に行くことにしたのでした。過去の旅行記はこちら佐世保に行きそびれていたのと、霧島神宮に行ってみたかったので。

鹿児島空港から霧島神宮

成田発11:40着の飛行機で鹿児島へ。成田のLCCは第3ターミナルにあるので面倒。事前にいろいろ調べた結果行程はこんな感じ。

鹿児島交通 鹿児島空港-東笠ノ原 東笠之原行

鹿児島交通 国分駅霧島神宮駅霧島神宮→霧島いわさきホテル 霧島いわさきホテル行

 空港を出ると、送迎用の車道に5つのバス停と、乗車券の自動販売機が。細かすぎて霧島市役所が見つからねえw 横にあった窓口で尋ねたのでした。わりとレベル高いです。バス停に行くと、他にあがっている行き先に鹿屋の文字が。鹿児島には他に知覧もありますし、移動手段があれば行ってみたいところです。

霧島市役所のバス停は通り沿いの誰もいないところにぽつんとあり心配になります。霧島いわさきホテル 行きのバスに乗ると、運転手裏にいわさきホテルは休館となりました、との貼紙が。あとで調べると耐震基準の問題らしい。あと道中に京セラの工場とホテルをよく見かけました。

バスが霧島神宮駅で乗客を乗せたところで、運転手から、この先渋滞のため到着が大幅に遅れます、とアナウンスが。出てしばらくすると、渋滞で車がほとんど動かない状態に。30分遅れで到着しました。三が日ははずれているとはいえさすが。

到着したバス停の周りは意外に何もない。参道の坂道にぽつぽつあるがどれも普通の定食屋然としていて、わざわざ食べるほどでもない。結局屋台のたこ焼きとバス停横の和菓子屋でちょっとつまんで済ませました。

長い石段を登り、並ぶ屋台の前を過ぎると大鳥居の先すぐに本殿が。意外に小さいのね。参拝を終えて降りていく自衛官の方を横目に参拝の列に並びます。初詣の客が多いのもあるのでしょうが、森閑という趣はなく賑やかでした。もっと、霧島神境の六仙女がおもちをゆらゆらさせているのかと思ったのですが。しかし、小蒔が降ろす九面については、バス停前の霧島天狗館や裏の郷土資料館にお面があるかもしれません。

さて、初詣ということもあり、おみくじなど引いてみます。結果は吉。うーん微妙な内容。あと、最近のご朱印ブームに則ってやってみようかと少し思ったけど、写真残しておけばいいかと。おみくじを専用の糸にくくり、ご神木の写真を撮って、もうすることがなくなってしまった。霧島神宮から温泉郷へのバスはこんな感じ

  • 霧島神宮前 15:34 16:44 17:39
  • 丸尾    15:49 16:59 17:54

ホテルでは、高層にある浴場から桜島を眺めることができるとのことで早速。かなり大きく見えてやばいです。曇りではっきりとは見えなかったのですが、シルエットが浮かび上がる様は玄妙でこれはこれで。

ホテルは素泊まりだったので、晩御飯は近くにある焼肉厨房わきもとへ。幻の牛肉尾崎牛というのがあるそうで。焼肉セットを注文。あと一品何かありますか、と聞いたら黒豚ビビンバというのが人気ありますね、というので頼む。ご飯1杯というけど山盛りの量でした。お腹いっぱいで価格も大変なことになりました。

夜に今度は露天風呂に。上の浴場もだけど、結構いい風呂でした。

あとこのホテルの最大の売りは朝のバイキング。王道の湯豆腐から、さつま揚げ、さつま汁、鶏飯(鶏肉の入った出汁茶漬け)などなどどれも美味しいです。翌日は一日食いっぱぐれそうなのもあって腹いっぱい食べてしまいました。

 

4/30 デジョンでブルゴーニュワイン

デジョンではブルゴーニュダイレクトさんが主催するワインツアーに参加しました。9時半着のTGVでデジョン入り。代表の篠塚さんがホームで出迎えてくれます。総勢9名で2台に分かれて車で移動、ボーヌまでの間で何度か蔵に寄り、見学と試飲を行います。GW間はツアーはずっと満員で予約申し込みも結構お断りせざるを得なかったとか。

ジュヴレシャンベルタン蔵訪問、試飲

ドメーヌRene Leclercを見学。畑ごとにぶどうを分け、茎以外を砕いてタンクに入れる。その後樽で発酵させる。去年は不作で、樽も1段しか積まれていませんでしたね。その後、ボトルに詰めて再び発酵。1980年のものなど古いボトルは売りには出さないらしい。試飲は3本行いました。2011年、2010年のClos Prieur、2008年の1er Cru "Lavaux St.Jacques"。薄っぺらい若い味だったのが、こくと果実感を増し後味も長く続くのがわかります。

ヴォーヌロマネ蔵訪問、試飲

ドメーヌMichel NOELLAT et Filsを訪問。ここからは試飲のみです。都合7本試飲しました。若いのでも香りがやさしいですね。果実感をより強く感じます。後のものになるにつれ、味が複雑になるのだけど、ボルドーみたく重くならない。味が凝集している。厚みを感じるというか。余韻もよりしっかりと感じます。特級になると確かに味がわからないですね。2008年だと早すぎるという説明でした。味が詰まっているというか土の味がするというか。

試飲の仕方を教えてもらいました。舌の中心だけでなく歯茎の裏やのどの奥など口全体で味わってほしいとのこと。ほっぺたでくちゅくちゅしたり歯茎の裏に通したり。後、ワインを口に含んだまま俯きになって、おちょぼ口状態で息を吸い、空気をワインに含ませる。やってみました。他の味が楽しめるのと、香りをより深く楽しめるのだけど、歯茎や舌の裏がしびれますね、これ。

ロマネコンティ畑観光

丘の方に上って行った先にあります。畑の土が赤い。手入れも行き届いていますね。曇りで少し雨なのが残念。しまった、神の雫みたいに土を食べればよかった。

モンラッシェ畑観光

同乗の方が、モンラッシェ畑ついに来たよ、と喜んでいました。この方、40万のボトルとかを含めて特級や1級を集めて仲間でワインパーティを開いているとか。ロマネコンティと同じく、畑の土が赤いのは偶然という話でした。

ピュリニーモンラッシェ蔵訪問、試飲

ドメーヌJean Chartonで3本試飲しました。後ろへいくとミネラル感がありますね。あくまですっきりしている。主にリンゴっぽいんだけど果実感に奥行きが出てくるというか。

シャセニーモンラッシェ試飲

Restaurant la Chassagneで試飲。ヴォーヌロマネで大人買いしていた二人連れが、ロマネコンティの値段を聞いていました。リストを見せてもらったけど1200ユーロくらい。飲んだ3種は

Philippe Colin Chassagne-Montrachet Les Chaumees 2009

前のと同じ畑で別の人のドメーヌ。前より甘みがある。もっと凝縮した感じ。熟したリンゴみたいな。

Michel Bouzereau Meursault "Les Grands Charrons" 2011

前よりもっとコクと深みがある感じ。コストパフォーマンスいいね、と周りも絶賛。

Vincent Girardin Puligny-Montrachet Les Folatieres 2010

軽い。ちょっと塩っぽい苦味。果実感がよりさわやかな感じ。


ここまでで後は帰路。ボーヌで2組が降り、残り1組と私がデジョンへ。なるたけ美味しいよね、という話で盛り上がっていました。あとうどんもさぬき屋はお勧めとのこと。

デジョンで案内役の方たちとお別れ。どうもありがとうございました。列車までは2時間あるので町の観光に行きます。もともと町で晩御飯にするつもりだったけど、店の開く時間が列車と重なってしまうのでマクドナルドで食事。デジョンはブルゴーニュ公国の首都で、宮殿を始め旧市街に昔の建物が多く残っている。いかにもって感じでいいですね。特に宮殿の先の石畳の通りがいいですね。マイユの本店も発見。マスタード、味が10種類以上ありますね。イチゴとかレモンとか。ただ粒入りは1種のみでした。

リオン駅着は21時ごろ。

4/29 ベルギーからパリへ移動&パリ観光

朝からパリへ移動。ブリュッセル―パリ間はタリスという新幹線が走っています。チケットは、日本で事前にネットで購入していました。SNCFヨーロッパのサイトでは列車検索時に国を指定すると、その国の代理店サイトにリダイレクトするようになっています。で、日本のサイトだとそんなに割引がきかないみたい。一つの解は、国指定でFRANCEとすること。そうすると本来の割引が適用されて安く購入できます。ただ、1、2回購入すると、それ以降クレジットでの支払ができなくなる。ネットでも同様の現象が報告されていますし私もだめでした。結局最近のTGVのチケットは現地で購入しています。

ともあれ、ブリュッセル南駅に移動し、

  • 07:37 Brussel Midi
  • 08:59 Paris Nord

のタリスに乗ります。列車が到着してから嬉しげにホームの端に行って写真を撮ってから乗り込むと誰もいない。と駅員がやってきて、この車両は切り離すから向こうの車両に乗って、と言われる。ホームを移動していると結構ぎりぎりの乗車に。月曜の朝ということもあってほぼ満員でした。

さて、パリ北駅に到着し早々にタクシー乗り場へ向かう。降りて右側の出口にタクシー乗り場があります。ブリュッセル南駅と同様、パリ北駅もスリが横行しているので、こそこそ作戦です。ホテルの名前を告げ予約サイトから印刷した紙をタクシーの運ちゃんに見せると、なんか住所が2つ書いているだけどと指摘される。うーん、よくわからん。ちょっと俺も携帯で検索してみるわ、と運ちゃんが携帯をいじりだす。やー、便利な世の中になったものです。ホテルは凱旋門のすぐ横。まさにパリの中心。しかし、いまどき自動ロックじゃない部屋とかどうなんだ。ともあれ無事に到着。

荷物を置いて、パリ観光に向います。とにかく歩いて行けるところまで行きます。シャンゼリゼ通りは緩やかな下りで途中から両脇に公園が広がっている。公園がとても綺麗なのにちょっと感動。海外でこの手の公園が綺麗だった試しがないもので。花があちこちに丁寧に植えられていて、花の都という言葉が頭をよぎります。

コンコルド広場からマドリード通りを上がり、オペラ座へ。入り口入ってすぐの階段の壮麗さは目がくらむほどで、階段を上ってはしゃがんだり上を向いたり角度を変えて写真を撮ってもどこもさまになる。バルコニー席が2つだけ開放されていてそこから舞台を覗くことができます。意外に小さい。ちょうど舞台照明と演出のチェックをしていました。ガイドツアーだと客席まで降りられるそうですね。今回は時間がなかったのだけど。

今度はオペラ通りを下り、ラーメンを食べに行きます。ちょっと前にパリでラーメンがブームという記事を見たことがあったので。NAVERまとめがありました。Rue de Petit Champsが日本料理屋が並んでいて、とくにラーメン屋が増えているそう。その中で、なりたけに行ってみました。調理担当がフランスの方で他はみんな日本人でした。なぜかお互いに日本人と気づかず最初英語で会話をする、というお約束もしつつ、しょうゆ味玉を頼みます。日本で食べるラーメンと違いがないですね。出汁をちゃんととっているし。ご飯も日本で食べるのと同じでちゃんとやわらかいし。ラーメン10ユーロだったけな。

次は中央郵便局へ。ビールも買って、これからワインも買うだろうし、一部の荷物の郵送も考えないといけないとコリッシモについて見に行ったのです。オレンジのInternationalの箱を買うんだろうな。緑の箱もあるけど。Lサイズの箱はB4相当で高さが10センチくらい。重量5Kg上限で39.85ユーロ。こんなものなのか?思ったより高い。XLサイズは一回り大きい。A4相当で15センチくらいかな。7Kgで46.75ユーロ。1Bというのは、ワインボトル用で2Kg上限で34.10ユーロ。買うのはちょっと考えよう。

その後はいよいよシテ島へ。Forum des Hallesは若者が多く、ちょっと怖い感じの人も多い。サン・ジャック塔のすぐ下は公園になっていてカップルや老人がたむろしている。ここの公園も汚れてなかったなあ。橋は見渡しもよくて特に危ない人がいる感じでもなかったけど、ノートルダム大聖堂の裏はちょっといやな感じですね。声かけてきたり、あからさまにこっちに近づいて来たり。まあさくっと通り過ぎれば大丈夫です。

ノートルダム大聖堂ゴシック建築で有名。ディテールでいうとスペインとかのがなんかすごい感があるけど、パリのノートルダムは全体に優美な印象。天蓋の曲線とか柱の横と縦の比率とか、そういった幾何学的な構成に神の御業の具現化を見出すのがゴシックの神髄だというのは昔本で読みかじった理解なので、帰国したら本を読み返すことにする。併設の特別公開では神具をいくつか見ることができます。特に、過去の聖人の骨を十字架とか聖櫃とかに外から見えるような形で納めているものがいくつかあって、マジキチの所業だわと慄いていました。

しかし、最近はみんな平気で写真撮るなあ。数年前は少なくともフラッシュをたく人はいなかったのに。とはいえ1世紀前の人が祈りを捧げるのと同じ眼差しでカメラを向けているのだとも考えられなくもない。神は細部に宿るというけど、そういう眼差しの奥にある襞を何十回ものデータ保存で自分のものとして取り込もうとしているんだなあ、というところからサイバーパンク的な空想を脳内に展開しておりました。

ノートルダムを出てまた橋を渡り、マレ地区へ。18世紀以前の建物が多く残っているとのことですが、みんな綺麗に保存されてるなあ。通り全体も落ち着いていてゆっくり散策するにはいいですね。そろそろ体力も尽きてきたのでヴォージュ広場を回ってから地下鉄でホテルに戻ります。

ホテルではスタッフに晩御飯の予約をお願いする。トリップアドバイザーで気になっていたところをiPhoneで開いて渡しては電話してもらう。便利になったなあ。しかし月曜日は多くのレストランが休みで、6回くらい電話をかけてもらう羽目に。結局行ったのはLe Cheninというところ。なぜかヒレステーキを注文。フランスで食べる必要もないような。。前菜に出てきた生フォアグラのおいしさに感動。舌の上で溶けるよう、とか、塩味のするバターのよう、とか、なるほど、と他レストランでのレビューを思い出しながら食べていました。メインのステーキはまあ普通に美味しいですが、それよりもワインが美味しくてがぶがぶ飲んでました。会計は82ユーロ。ま、ベルギーでは粗食だったしいいよね。いい感じに酔っ払って、部屋に戻るや即落ち。

4/28 ウェストフレテレンへ

この日のミッションは、ウェストフレテレンの生を飲むこと。修道院併設のカフェIn de Vredeは10:00オープン。ただし金曜日は定休です。

ウェストフレテレンの最寄り駅Poperingeへの列車は南駅から1時間1本出ています。今回乗ったのは

  • 7:36 Brussel Zuid
    • IC 2329 Poperinge
  • 9:29 PoperingeZuid

この日は初日以来の晴天。Poperinge駅の裏に出ると町の中心までのびるイーペル通りに出ます。サイクリングが盛んなのか、なんかシーズンなのか、それぞれの通りには一定間隔で、通りの名を記した垂れ幕が出ていました。
街の真ん中の広場に出ると、ぼちぼち人がいます。観光客もちらほら。ツーリストインフォメーションで、レンタルサイクルはどこで借りられるのか聞きます。ここで地図ももらいました。Berfortというホテルがレンタルサイクルをやっているとのこと。ツーリストインフォメーションから広場の方を向いて右奥にあります。ホテルでは、パスポートのコピーを見せます。連絡先(その夜泊まるホテル)も必要。ホテルに向かって右側の通りからホテル裏のガレージで自転車を借ります。私はかご付の自転車を貸してもらえました。ウェストフレテレン行くならビール買って帰るんでしょ、と主人が気をきかせてくれました。

ガレージのある通りVeurnestraatをそのままひたすら北上します。地図にしたがってKoekuitstraatを左折。本当はこの通りをずっと進んでから、Vissewalstraatで右折すればたどり着けるはずです。私、フレテレン見えないなあ、と思って戻っちゃったんですよね。Google Mapの地図では、In de VredeVeurnestraatの通り沿いにあって、Abbeyはその少し先を右折したところに書いている。それはまったくの嘘です。結局、Zwijnlandというところで左折して、後はAbdijの方向を示す標識に従ってなんとかたどり着きました。

In de VredeはDonkerstraat沿いにあります。そこまでは砂利道なのに、修道院の前だけ綺麗に舗装されている。広い駐車場は結構な数の車が停まっていました。自転車は私のほかに一台あったかな。

建物に入ると、団体さんがたくさん。入り口横の売店に列が。なんだかよくわからないので売店に並ぶ。疲れとたどり着いた安心感からか思考力が低下していて、思いつくままに6本入りの箱と小グラス4つ入り箱とチーズを買ってしまう。ぱっと見る限り単品ではビールもグラスも売っていないです。みんなビール6本入りの箱を2〜3箱買っているし。ちなみに宿に帰ってから箱を開けたらみんなフレテレン12でした。12は持っとるちゅーねん。

In de Vredeではフレテレン6と12の生を飲みました。あとは昼食にトーストのサンドイッチ。まあ、想像した通りの味かな。でもチーズが美味しいです。生でもフレテレンらしいこくの強さは感じられます。醤油味はしないですよ。一通り食べ終わったのが13時半ごろ。当初はブリュージュに寄って、Zot生を飲んでビアカフェ行く積りだったんですが、荷物が増えてしまったのでブリュッセルに帰ることにしました。

ホップ畑があるという通りを下っていきます。うーん、とくにそれっぽいのはないなあ。しかし天気がよくて本当によかった。これ雨だったり、歩きだったら詰んでいたな。町に戻るとベルギー国立ホップ博物館へ行きます。常設展示はホップ栽培などの説明、特別展示はトラピストの説明。ホップは10月ごろに収穫するもので、この季節はまだ何もないみたいです。ただ、大きくなったときの蔓を支える支柱が並んでいる畑は確かにありました。あれがホップ畑だったのか。

ブリュッセル到着後はまずBier Templeへ。5年前と比べて床面積が倍になった気が。謎Tシャツやポロシャツがいいなあ。しかし着るのがビアフェスのときくらいしかないような。ビールもちょくちょくマイナーなのがありますね。ファントムの他のバリエーションとかレイナート・アンバーとか、ヒューガルデンシトロンとか。Hopduvelで見かけたマイナービールが大瓶しかなかったのが残念。

結局何も買わずムール貝で有名なLeonへ。フランスにもチェーン展開していますが本店はここのはず。ビールのLeonはこの店のために作ったもの。ムール貝入りのクリームスパゲティとビールのLeonを頼みます。瓶だと独特のさわやかさが魅力のLeonですが、生だととにかく軽い。ただ、ムール貝とか魚介系とかには合う味なのかも。美味しかったです。スパゲティもソースにこくがあって、最後まで飽きない。

そして、デリリウムカフェへ。7時過ぎだったのだけど、席はほぼ埋まっている。メニューを見るが、うーん、前のときはビンテージとかプレミアなものとか色々載っていた気がするのだけど、今回見たメニューでは概ね普通のばっかだなぁ。確かに見たことないのもちらちらあるし、満月の夜にだけ醸造する、というマニアックなビールもある。けれど、海外のビールもたくさんリストに載せていてなんかずっこい。ここでは、わざわざGREAT BEERと褒めたたえているGrognardeという銘柄をいただくことに。ホップ感をしっかり感じるけど、XXBitterのように苦み先行でもGutenbergのようにラガーっぽい雑味もなく澄み切った味わい。余韻も長く感じることができる。バランスのいいビールでした。

次の朝はパリへ移動のため、ホテルに戻り荷造り。

4/27 サンフーヤン醸造所に行く

この日のミッションはサンフーヤン醸造所で個人ツアーに参加すること。St-Feuillienは土曜日14:00から個人ツアーあり(1時間30分)

ブリュッセルからサンフーヤンのあるLe Roueulxまでは1時間ほど。朝はブリュッセルを歩き回ることにしました。
人ごみが多くスリも横行するグランパレス界隈はこれまで避けていたもので。グランパレスと南駅の中央ぐらいを東側に上っていくと旧市街の雰囲気が色濃く残っていて楽しいです。教会も多くありますし。

ブリュッセルからLe Roueulxへの時刻表はこんな感じ。

  • 09:54 Brussel-Zuid
    • IR 3730 Saint-Ghislain10:20
  • 10:40 Soignies
    • Bus 134 Jolimont Hopital
  • 10:58 Le Roueulx Central

Soigniesって読みかたはスワイニかな。駅正面から出てすぐ左にバス停があります。134番。時刻表通り20分待ちで来てくれました。運賃は2.9ユーロ。まずはSoigniesの町中をぐるっとまわって、それから郊外の開けた通りや路駐で溢れる小さな町中を走ります。少し大きな町に入るとLe Roueulx。バス停にはCentralとしか書いていないです。TECのバスは中に次の停留所を表示する電光掲示板があるので助かります。

さて、バスを降りてから戻りのバス停を探します。直角三角形のロータリーの斜辺の側に戻りSoignies行きのバス停があります。街は結構大きいですね。Google mapによると醸造所は町の中心にあると検索結果が出て、地図に直接書かれている目印では外れにあることになっている。よくわからないんだけど、バス停からは町の中心の方にBrasserie St-Feuillienと大きな看板が見える。時間もあるので町外れの方に先に行ってみることにしました。20分ほど
歩くと、なんか古びた建物がある。保養所のようなものでした。ただ、その建物のあたりはランビックのような饐えた匂いがするんですよね。真相はなんだかわからないけどまあいいや。

街の中心はそれなりに開けているのだけど、すこし外れるとすぐに寂しくなる。Le Roueulx城に行ってみたのですが、門が閉ざされていて入れる気がしない。城自体は綺麗なまま維持されているのでできれば見てみたかったのですがね。
お腹もすいたのだけど、町で一番大きそうなラストランは夕方からしか今日は開けないと言っているので、仕方なく小さなカフェに入る。メニューを開くもののフランス語は相変わらずわからん。ちょっとは準備しておけばよかったか。一番上のやつとグリムブルゲンの生を頼む。やってきたのはチーズをサイコロ状に切っただけのものでした。ただ、グリムブルゲンの生はかなり美味しかったです。瓶だとボディのあるゴールデンエールですが、生だとちょうどいい感じ。音楽を聴きながらのんびりしていました。

1時になったのでカフェを出て、醸造所へ。誰もいないですよ…そのまま奥に入っていくと空瓶が積まれているのを見つける。サルマザール、メトセラ…、わかる、わかるぞぅ、とラピュタを動かすムスカさんのように小躍りしながら空瓶の写真を撮っていました。そのうち写真も撮り飽きて奥を覗くと、ガラス戸の向こうのカウンターで準備をしているらしいおじさんの姿を発見し、戸を開く。個人ツアーは2時からちゃんとある、という話なので、そこで待たせてもらうことに。ツアーの前にSt-Feuillienの生を飲ませてもらいました。日本で飲むより鉄の味がしないかな。軽さは同じくらいで、本来の味をより感じる。これを飲むためにベルギーに来たようなもので、またベルビ36房を一つクリアしたなあと感慨にふけっておりました。

やがてフランス人のカップルが来たり、イギリスの家族連れが来たりで、醸造所の入り口の方へ移動。ツアーが始まりました。入り口すぐ横の三階建てのビルで普通に作っているそうで。3階で麦を挽き、2階で水と合わせて
1階で他の材料をいれる。水はこのビルのすぐ下から汲み上げているそうです。1800年代にステファニーさんが醸造を始めて以来ずっとこの場所だとか。他はみんなタンクですね。そこで発酵させ、瓶に詰めてから後もしばらくは醸造所内で寝かせておき瓶内発酵させる。12リットル以上はここでは作っていないそうです。

見学が終わると試飲タイムに。私はさっきSt-Feuillienを飲んだのでグリセットを。残念ながら生はありませんでした。瓶のを飲んだのですが、さすがに状態がいいですね。ヒューガルデンのような小麦の甘さを感じる。
他の人はセゾンの瓶もその場で開けてもらって楽しんでいました。
私はバスの時間が近づいていたので、少し先にお別れすることに。値段は6ユーロでした。

バス停までは5分くらいで着き、Soigniesへ。そこからブリュッセルと反対の方の電車に乗り、モンスへ。鐘楼で有名な町だそうです。ルーベンへ行くという手もあったのですが、今回はより近い方へ。時刻表はこんな感じ。

  • 15:52 Le Roueulx Centre
    • Bus 134 Soignies Hopital Civil
  • 16:10 Soignies Gare
  • 16:21 Soignies
    • IR 3736 Saint-Ghislain
  • 16:39 Mons

モンスの駅から町の中心まではひらすら上っていきます。町は結構開けていて商店街がずっと坂といった感じ。町に大学があるからなのか、若者も多いし店もテナントが多い。三宮みたいだなあとなんとなく思いました。15分ほど歩くと町の中心になるグランパレスに出ます。ブリュッセルのを全体に縮小した感じ。正面にある市庁舎も十分立派です。広場を取り囲むようにカファが林立しています。まずはその裏をさらに上がっていき、鐘楼の方へ。この頃には17:00を過ぎていて、中に入ることはできませんでした。鐘の音は派手だけど深い音色でなかなか圧巻です。また、上から望む旧市街の町並みも趣あるし、半日観光には悪くない町です。

グランパレスに戻り、ビアカフェLa Cervoiseへ。GBGBで名前があがっていたので行ってみました。そこでカルメリートにチャレンジ。半年ほど前カフェヒューガルデンで最初に飲んだカルメリートがもう奇跡のように美味しかった
のですが、やはり現地でもそこには至らない味でした。でもやっぱりレベルの高いビールですね。日本より少しこくがあるかな。あととろみを感じる。料理はここで食べようかと思ったけど、なんか微妙そうなのとブリュッセル
一度は食べないといかんだろうということで、早めに帰ることにしました。

  • 19:21 Mons
    • IR 3718 Leuven
  • 20:17 Bru.-Noord / Brux.-Nord

ただ、この時間ではもうBier Templeも閉まっていたし、レストランも混雑しているし、デリリウムカフェは人で溢ているしで、とっととホテルに帰ってしまいました。晩御飯は非常食のカップラーメン。