4/26 Beerselで3 Fonteinen、GentでHopduvelとDe Dulle Griet

この日のミッションは、3 Fonteinenで料理を食べること。かつてボアセレストで店長にBeerselはお勧めの町にあげられたのでした。マイ時刻表はこんな感じ。ベルギー国鉄の検索結果から切り貼りしてEvernoteで持ち歩いています。

  • 08:25 Brussel Central
    • IR 3130 Kortrijk
  • 08:36 Halle
    • L 6108 Bru.Luxemburg
  • 08:56 Beersel

ブリュッセル中央駅でいきなり列車が6分遅れ。Halleはブリュッセル郊外の小さな町です。ベッドタウンぽい。次の列車はこれまた10分以上の遅れ。沿線は郊外ののどかな景色が続きます。んー、この駅、駅名の看板が塗りつぶされているよ。と、目を凝らしていると"Beersel"と書いているっぽい。ということで一駅乗り越してしまいました。30分ほど待って折り返したので到着は9:45頃。上の時刻表で8:36発で8:56着だからもっと先かなと勘違いしていました。今度から時刻表には着駅の手前の駅も書いておくことにしよう。

天気は朝から小雨で気温もあがってこない。本降りにならなけえればいいなあと思いながらまずはベールセル城へ。開門は1:00というで、まあ遅れて着いてよかったのかも。レンガ造りの3つの塔が池のような堀の中に侘しく立っています。これは廃墟萌えか城萌えには楽しめます。つーか俺得。現在修復中なのが少しだけ残念。ガイドブックでは3つの塔すべてに登れるらしいが、今は1つしか入れませんでした。30分ほど狭いらせん階段と埃っぽい小部屋とを巡ったり、塔を結ぶ回廊から隣の塔を眺めたりしていました。

城を出て今度は、町の中心部へ。駅をはさんで反対側へ出て坂を上っていくと、教会が見えてきます。3 Fonteinenは教会の向かいにあります。開店は12:00と張り紙が。GBGBではブリュワリーのショップは9:00に開店と書いているけど、それっぽいのは見当たらないですよ。つーかホームページ分かりにくいんや。

仕方がないので、町中を散策。といっても、天気予報ではにわかと言っていた小雨は止む様子はなく、ウィンドブレーカーもびたびたに濡れ、あんまり歩き回っている余裕もなくなってきた。Oud Beerselは行くのは無理だな、ということでビアカフェ"Oude Pruim"へ。客は誰もいない。経営している家族がコーヒーを飲みながらしゃべっていました。看板を出しているPalmを注文。軽いランビックで飲みやすい。店内に出ているわけありな肖像の写真を眺めていると、おばあちゃんが話しかけてきた。創業者からの家族の写真とのこと。かつてブリュッセルへの果物の卸をやっていたのだけど、そこで扱ったとても大きな古いプラムが店名の由来だ、とかなんとか。よかったらゲストブックに書いていってくれ、と言ってくれたので一言書いてみました。色んな国の人がきていますねえ。日本人は2組か。ランビックツアーで来た、という人たちもちらほら。GBGBでは料理も美味しいと書いていますね。

12時前に店を出て3 Fonteinenへ。すでに客がちらほら。しばらくすると、ビールツアーっぽい団体も入ってきて、ほぼ満員に。ウェイターが英語のメニューないのでわからなかったら聞いて、と言ってくれた。サーセン、全然メニューわかりません。生は素のランビックとファロとクリークの3種。750mlのビンテージもあります。スターターサイズで生を3種とも飲みました。すばらしく美味しいです。特にファロが好きですね。一般的にファロって甘ったるいという印象があったのですが、このファロは、ランビックの酸っぱさの攻撃的なところがうまくまろやかになっている。料理は、スペアリブの3 Fonteinenクリーク煮込み。これまた美味い。一般的なクリーク煮込みのような甘ったるいところがなくて、深くまろやかな味。いやもう、ベルギー来てよかったなぁとしみじみ感じながら楽しんでいました。

12時半ごろに店を出て、今度はGentへ。

  • 12:45 Beersel
    • L 3482 Halle
  • 13:09 Halle
    • IR 3912 Louvain-La-Neuve-Univ.
  • 13:26 Brussel Zuid
    • IC 1534 Knokke
  • 13:57 Gent-Sint-Pieters

Gentには2つ駅があって、大きいのがSint-Pieters。駅前の駐輪場なんだか不法駐車なんだかわからない自転車の山は健在。街はずれにあるHopduvelを目指します。徒歩20分くらいかなあ。暖かければまだ気持ちいいんだろうけど。Hopduvelはビアカフェもやっているらしいのだけど、住所のところに行っても特に何もありませんでした。んー、やめちゃったのかな。Googleでも最近の記事では出てこないし。Hopduvelは酒屋もやっていてそちらの方が有名かも。確かに品揃えが半端じゃない。棚には見たことのないビールが半分くらいあります。ガレージショップさながらに箱積みされたビールがひらすら奥まで並んでいる。

圧倒された状態のまま街中心へ。狭い通りには車がひしめきあっている。Gentって京都に近いなあと思いながら歩いていました。旧市街には歴史的な建築物が川の周りに立ち並び、一方で駅の周りにはテナントビルが並んでいる。川が街の文化の中心であるところも似ていると思います。ブルージュも似た感じだけど、あっちはもっとのんびりしているなあ。ともあれ、入り組んだ道を雨で冷えた身で歩くのはそれなりにつらくて、旧市街に入っても観光をする気になれなかったのでした。まあ、川下りなどは前回に行ったし。

Gentには有名なビアカフェがたくさんあって、ここだけで一日過ごしたいほどだけど、今回は有名なDe Dulle Grietへ。軽くすませて他のビアカフェに行く手もあるんだろうけど、やはり挑戦しないといかんだろうということでMaxを注文。クワックグラスのさらに丈のあるグラスに並々ビールをつがれます。かつてグラスを盗まれることあったので飲む人は靴を片方店に預けることになっています。靴はかごに入れられ天井からぶらさげられます。カウンター裏側にあるひもを引っ張るとかごが降りてきて、山盛りの靴に新たに靴を押し込んでいきます。帰るときには返してくれます。
さて、ビールは、クワックと同じくこのグラスも下の丸くなったところが大変。一度ビールをこぼして喉から服の下にいれてしまいました。といってそれを回避しようとちびちび飲んでいたら本格的に酔っ払ってきました。もう一店くらい行きたかったのだけど、あきらめて帰ることに。旧市街を反対側に抜けていくと、もう一つの駅があります。旧市街に比較的近いのだけどこっちはさびれているなあ。

ブリュッセルに戻ったのは8時ごろだったかな。胃もたれで優しい味付けのものが食べたくて日本料理屋「侍」へ。こちらも結構ひっきりなしに客が来る。値段は結構な額ですね。付け出しでも1000円近くする。バスク豚のカツ重は35ユーロでした。

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4/25 BrusselでBier Circus

朝に羽田発で名古屋でフィンランド航空に乗り換え。ヘルシンキ空港は初めてです。乗り換えで2時間弱ですが。ターミナルビルがせまく、人であふれかえっています。公式サイトに乗り継ぎ待ち時間にできること、というページがあった。フィンランド航空博物館いいなぁ。また次の機会に。

ブリュッセル空港着は18:00過ぎ。まだ外が明るいのはうれしい。前は飛行機が深夜に着いたので泣きながらホテルまで移動したものなあ。気温は24度と暑い。どういうことよ。空港内にもビアカフェがあるのですね。地下1階まで降りていき、列車でブリュッセル中央駅へ行きます。券売機もあるけどとりあえず普通に窓口で切符を購入。

さくっと中央駅に到着したが土地勘はかなりうすれているので徒歩でホテルまで行くのはあきらめてタクシーで。ホテル・メトロポールは、創業1885年という格式あるホテル。受付からしていかにもな感じ。

荷物を置いて早速ビアカフェへ。目当てはビア・サーカス。場所は地下鉄のPark駅上がったところです。ブリュッセル中央駅から歩くときは、St. Michel大聖堂が目印。rue de l'Enseignementの最初の角を右に曲がったところすぐです。最初は見過ごして、道を戻っていくときに見つけました。

飲んだのは次の2つ。

  • Oerbeer Special Reserva

品書きには、"aged in oak barril. Refermented in the bottle."とある。Oerbeerというとレッドビールと強いブラウンビールの間みたいな重厚な味なんですが、これはもっと軽くてすっぱい。ランビックみたいな味です。でもそれだけじゃなくブラウンビールのようなボディも少し残っている。かなり美味しいです。

  • Bosprotter

品書きには"Tripel gold color. Fruity, citrus aroma, long bitterness. Hoppy aftertaste." 一度家飲みで飲んだことあるのかなあ。ラベルに見覚えがあるようなないような。色々な味が楽しめるビールです。少しホッピーなゴールデンエールなんだけど、少しはちみつっぽい味とレモンぽい味がある。最初の味が消え去ると、ホップの香りと苦みが残ってくる。これは鮮度が決めてなビールかも。

料理は、魚のワーテルゾーイ。鮭と白身魚2種のクリーム煮なんですが、ランビックとミックスベジタブルが入っていて、それが酸っぱいやら苦いやらでなんとも食べにくい。あれだ、ランビックをだめにしたような味。これだったらボロネーゼスパゲティシメイビール入りの方がよかったかも。

写真はまた帰国したら貼ります。

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サンフーヤン9リットル

行きつけのビアカフェであるカフェ・ヒューガルデンが開店16周年ということで、4/20,22にサンフーヤン・トリペルの9リットルを開けるイベントがありました。サンフーヤン醸造所はシャンパンのボトルを使って大型のビールを出しております。Tim Webbの本Good Beer Guide Belgium(手元にあるのは2008年版)によれば

とそれぞれ名前がついています。9リットルはこんな感じ。横にあるボトルは500mlです。

味はもうとにかく美味い。3リットルでもたまに発酵の進みに限界があるのか、少し鉄っぽい味がしたり雑味がすることがあるのだけど、9リットルはもう旨みが凝縮した感じ。ホップと麦の美味しいところをとにかく抽出したような味というか。普段はそれほど飲まない私ですが4杯も飲んでしまいました。個体としても出来がいい瓶だったのかも。人生で飲んだベストビールでした。

満奇洞、井倉洞

最初は岡山城と後楽園に行くつもりだったけど、岡山おすすめ観光地で一位にあがっていた満奇洞に行ってみることに。歴代の八つ墓村のロケを行った場所とあれば尚更行かねばと。

最寄の井倉駅へは、岡山からJR伯耆線で行けます。というか出雲へも岡山からやくも号で行けるのね。やくも途中停車駅の新見からも満奇洞、井倉洞へはバスが出ています。岡山10:14発、井倉11:38着。通りにでたところにバス停があります。11:46発。バスは平日でも4本。年末年始はこの1本だけです。時刻表はこちら

山を2つ越え、私道のような細い道を抜け、満奇洞には12:24着。途中、家紋が入った家や土蔵を見つけては、なんかあるぞぅとひとりでぞくぞくしていたのは、横溝正史オタの性ゆえです。

満奇洞は天然記念物にもなっている鍾乳洞で、与謝野晶子が洞内の鍾乳石の多彩さに「奇に満ちた洞」と詠じたそうで。入り口は山の中腹で、バス停から歩いて10分ほどです。とても大きいわけではなく長く時間をつぶすこともないですが、どこを歩いてもひとつとして同じ類型の石がなく飽きません。これはやっぱり行ってみるべきだと思います。少し急ぎ気味で見たので、帰りのバス13:15には10分ほど余裕をもって戻ってくれることができました。

今度は帰りのバスの途中にある井倉洞へ。自称日本三大鍾乳洞のひとつなんだけど、今ぐぐったら、龍泉洞岩手県)、秋芳洞山口県)、龍ヶ洞高知県)とあるのだけどどういうことよ。まあでも大きい。しかし奥行きがあるのではなく、高低差がある。崖の下に入り口があって、中をひたすら登って行きます。ちょっと急いで登ると20分。普通に行けば3-40分ですかね。中はまあ普通かな。ただ、八つ墓村気分を味わうならこっちかも。途中からは、かわいい女の子の手を握って逃げるシチュを妄想してました。

井倉洞から駅へは8分らしい。私は荷物が重かったのと洞窟歩いた後だったので15分かかりましたね。井倉駅14:59発で16:22岡山着。さすがにこの時間では16:30最終入場の後楽園は無理で、岡山城に向かうことに。路電で3駅、歩いて10分ほどのところにあります。

天守閣は新たに作りなおしたものですが、周囲の雰囲気も含めて楽しめます。おおきくくねる旭川の側にかわいく聳えるたたずまいとか、多角形の下層と方形の上層のアンバランスさとか、周囲のあちこちに残る石垣とか。

そんな感じで一通り巡ったあと、徳島ラーメンを食べて、駅から新幹線へ。次の帰省のときは、出雲、広島、呉あたりに行こうかな。

京都東山歩き倒し

帰省先の関西で日帰りで色々行ってきました。

大学が京都だったこともあり、年に1回は京都に行っています。特に哲学の径が好きなんですよね。

四条河原町から京阪電車の四条経由で出町柳へ。下鴨神社も大好きなのですが今年はパスし、百万遍から銀閣寺下へ向かう。大学卒業して10年以上経つのだけど、全然景色も店も変わってない。モダン焼きのフジは部活の練習後にみんなでよく寄ったし、串八はとりあえず飲み会があるとここだったし、ハイライトは学部から院に入ってからも帰りがけによく夕食を食べたものです。前日に大阪駅に降り立ったとき完成した駅ビルに驚いていたものだから、時の流れなさが却って新鮮でした。

北白川といえばラーメン。関東にもある「ますたに」の本店に行ってみました。昔からあるのになぜか学生時代は一度も食べたことがなかったんだよな。疎水沿い、白川今出川の交差点の少し京大側にあります。お店は意外に小さく、店内も意外に庶民的。そして出てきたラーメンも意外なほど普通。昔、秋葉原に姉妹店が出てましたが、甘い醤油ラーメンという不思議な味でした。本店のは、京都で他の店でも出てくるなじみの背脂醤油。麺も細くて少しゆですぎなやわらかさ。九条ネギが美味しい。12/31に行ったのですが、持ち帰りを買いに来る客が多い多い。

さて、観光ではラーメンは2杯食べるのがルールなので、考えた末天下一品本店へ。去年も行ったけど。今出川から北大路まで歩いて行くのはちょっと疲れますねえ。途中にやはり有名店である「あかつき」があります。天一では評判の唐揚げを。味がよく染みていてちょっと硬め。まあ美味しいがラーメン2杯目といっしょにわざわざ食べるほどでもないか。

ここから再び銀閣寺下へ戻り哲学の径へ。冬場の寒い中でも往来はそこそこ。半分は海外からの人たちですね。最近はメジャーじゃないところも海外からの観光客が増えましたねえ。桜はないけれど、なだらかにくねる疎水と左手にそびえる緑の東山がとても風情がある。こんなところで後白河法皇らが陰謀を企んでいたのかと思うとwktkです。

王子神社から降りていき永観堂へ。いつもはスルーしていたのですが今回は立ち寄りました。立ち並ぶお堂はどれもいい感じです。特にそれぞれの部屋で壁や障子が昔のまま残っているのがいい。欄間に三十六歌仙の絵を並べている部屋とか、腰を落として当時もこんな部屋を使っていたのかと眺めていました。水琴窟はへうげものにも出てきましたっけね。ちょっと音は聞き取れなかったですが。ご本尊であるみかえり阿弥陀はなんか不思議ですねえ。見返りというか完全に横向いている。寝違えたんですかと。

永観堂を出てそのまま隣の南禅寺へ。水道橋はいつ見てもかっこいいよなあ。下の柱の穴を覗くとあわせ鏡を見ているようでぞくぞくします。南禅寺から適当に歩いていると知恩院に行けた記憶があるのだけど、Google Mapを見るとつながってなさそうなので少し回って知恩院へ。まだ工事中か。裏の鐘楼ではゆく年くる年の中継の準備をしていました。そのまま円山公園を抜けて八坂神社へ。出店ももう立ち並び、詣納めに来る人も多くて十分雰囲気楽しめます。

さらに時間があれば、清水寺まで抜けていくのだけど、時間切れでここまで。紅葉の季節に来たいなあ。というかレンタサイクル借りればよかった。

九州俗物旅行

11/8から11/17までの九州旅行の記録です。
11/08 長崎一日観光 - END_OF_SCAN
11/09 軍艦島ツアーの後に長崎から島原経由で熊本へ - END_OF_SCAN
11/10 人吉城・熊本城同時攻略 - END_OF_SCAN
11/11 熊本から高千穂へ移動&観光 - END_OF_SCAN
11/12 高千穂から阿蘇観光の後黒川温泉へ - END_OF_SCAN
11/13 黒川温泉から九重夢大吊橋を経て湯布院へ - END_OF_SCAN
11/14 湯布院から宇佐観光、中津泊 - END_OF_SCAN
11/15 中津から門司経由博多泊 - END_OF_SCAN
11/16 秋月と柳川観光&久留米ラーメン - END_OF_SCAN
11/17 鳥栖から伊万里と唐津観光、福岡空港へ - END_OF_SCAN

あと、写真を貼ったり、総括したりします。街ごとのは書いた。あとは第三セクター、城、食べ物、ラーメンくらいかな。