4/28 ウェストフレテレンへ

この日のミッションは、ウェストフレテレンの生を飲むこと。修道院併設のカフェIn de Vredeは10:00オープン。ただし金曜日は定休です。

ウェストフレテレンの最寄り駅Poperingeへの列車は南駅から1時間1本出ています。今回乗ったのは

  • 7:36 Brussel Zuid
    • IC 2329 Poperinge
  • 9:29 PoperingeZuid

この日は初日以来の晴天。Poperinge駅の裏に出ると町の中心までのびるイーペル通りに出ます。サイクリングが盛んなのか、なんかシーズンなのか、それぞれの通りには一定間隔で、通りの名を記した垂れ幕が出ていました。
街の真ん中の広場に出ると、ぼちぼち人がいます。観光客もちらほら。ツーリストインフォメーションで、レンタルサイクルはどこで借りられるのか聞きます。ここで地図ももらいました。Berfortというホテルがレンタルサイクルをやっているとのこと。ツーリストインフォメーションから広場の方を向いて右奥にあります。ホテルでは、パスポートのコピーを見せます。連絡先(その夜泊まるホテル)も必要。ホテルに向かって右側の通りからホテル裏のガレージで自転車を借ります。私はかご付の自転車を貸してもらえました。ウェストフレテレン行くならビール買って帰るんでしょ、と主人が気をきかせてくれました。

ガレージのある通りVeurnestraatをそのままひたすら北上します。地図にしたがってKoekuitstraatを左折。本当はこの通りをずっと進んでから、Vissewalstraatで右折すればたどり着けるはずです。私、フレテレン見えないなあ、と思って戻っちゃったんですよね。Google Mapの地図では、In de VredeVeurnestraatの通り沿いにあって、Abbeyはその少し先を右折したところに書いている。それはまったくの嘘です。結局、Zwijnlandというところで左折して、後はAbdijの方向を示す標識に従ってなんとかたどり着きました。

In de VredeはDonkerstraat沿いにあります。そこまでは砂利道なのに、修道院の前だけ綺麗に舗装されている。広い駐車場は結構な数の車が停まっていました。自転車は私のほかに一台あったかな。

建物に入ると、団体さんがたくさん。入り口横の売店に列が。なんだかよくわからないので売店に並ぶ。疲れとたどり着いた安心感からか思考力が低下していて、思いつくままに6本入りの箱と小グラス4つ入り箱とチーズを買ってしまう。ぱっと見る限り単品ではビールもグラスも売っていないです。みんなビール6本入りの箱を2〜3箱買っているし。ちなみに宿に帰ってから箱を開けたらみんなフレテレン12でした。12は持っとるちゅーねん。

In de Vredeではフレテレン6と12の生を飲みました。あとは昼食にトーストのサンドイッチ。まあ、想像した通りの味かな。でもチーズが美味しいです。生でもフレテレンらしいこくの強さは感じられます。醤油味はしないですよ。一通り食べ終わったのが13時半ごろ。当初はブリュージュに寄って、Zot生を飲んでビアカフェ行く積りだったんですが、荷物が増えてしまったのでブリュッセルに帰ることにしました。

ホップ畑があるという通りを下っていきます。うーん、とくにそれっぽいのはないなあ。しかし天気がよくて本当によかった。これ雨だったり、歩きだったら詰んでいたな。町に戻るとベルギー国立ホップ博物館へ行きます。常設展示はホップ栽培などの説明、特別展示はトラピストの説明。ホップは10月ごろに収穫するもので、この季節はまだ何もないみたいです。ただ、大きくなったときの蔓を支える支柱が並んでいる畑は確かにありました。あれがホップ畑だったのか。

ブリュッセル到着後はまずBier Templeへ。5年前と比べて床面積が倍になった気が。謎Tシャツやポロシャツがいいなあ。しかし着るのがビアフェスのときくらいしかないような。ビールもちょくちょくマイナーなのがありますね。ファントムの他のバリエーションとかレイナート・アンバーとか、ヒューガルデンシトロンとか。Hopduvelで見かけたマイナービールが大瓶しかなかったのが残念。

結局何も買わずムール貝で有名なLeonへ。フランスにもチェーン展開していますが本店はここのはず。ビールのLeonはこの店のために作ったもの。ムール貝入りのクリームスパゲティとビールのLeonを頼みます。瓶だと独特のさわやかさが魅力のLeonですが、生だととにかく軽い。ただ、ムール貝とか魚介系とかには合う味なのかも。美味しかったです。スパゲティもソースにこくがあって、最後まで飽きない。

そして、デリリウムカフェへ。7時過ぎだったのだけど、席はほぼ埋まっている。メニューを見るが、うーん、前のときはビンテージとかプレミアなものとか色々載っていた気がするのだけど、今回見たメニューでは概ね普通のばっかだなぁ。確かに見たことないのもちらちらあるし、満月の夜にだけ醸造する、というマニアックなビールもある。けれど、海外のビールもたくさんリストに載せていてなんかずっこい。ここでは、わざわざGREAT BEERと褒めたたえているGrognardeという銘柄をいただくことに。ホップ感をしっかり感じるけど、XXBitterのように苦み先行でもGutenbergのようにラガーっぽい雑味もなく澄み切った味わい。余韻も長く感じることができる。バランスのいいビールでした。

次の朝はパリへ移動のため、ホテルに戻り荷造り。

4/27 サンフーヤン醸造所に行く

この日のミッションはサンフーヤン醸造所で個人ツアーに参加すること。St-Feuillienは土曜日14:00から個人ツアーあり(1時間30分)

ブリュッセルからサンフーヤンのあるLe Roueulxまでは1時間ほど。朝はブリュッセルを歩き回ることにしました。
人ごみが多くスリも横行するグランパレス界隈はこれまで避けていたもので。グランパレスと南駅の中央ぐらいを東側に上っていくと旧市街の雰囲気が色濃く残っていて楽しいです。教会も多くありますし。

ブリュッセルからLe Roueulxへの時刻表はこんな感じ。

  • 09:54 Brussel-Zuid
    • IR 3730 Saint-Ghislain10:20
  • 10:40 Soignies
    • Bus 134 Jolimont Hopital
  • 10:58 Le Roueulx Central

Soigniesって読みかたはスワイニかな。駅正面から出てすぐ左にバス停があります。134番。時刻表通り20分待ちで来てくれました。運賃は2.9ユーロ。まずはSoigniesの町中をぐるっとまわって、それから郊外の開けた通りや路駐で溢れる小さな町中を走ります。少し大きな町に入るとLe Roueulx。バス停にはCentralとしか書いていないです。TECのバスは中に次の停留所を表示する電光掲示板があるので助かります。

さて、バスを降りてから戻りのバス停を探します。直角三角形のロータリーの斜辺の側に戻りSoignies行きのバス停があります。街は結構大きいですね。Google mapによると醸造所は町の中心にあると検索結果が出て、地図に直接書かれている目印では外れにあることになっている。よくわからないんだけど、バス停からは町の中心の方にBrasserie St-Feuillienと大きな看板が見える。時間もあるので町外れの方に先に行ってみることにしました。20分ほど
歩くと、なんか古びた建物がある。保養所のようなものでした。ただ、その建物のあたりはランビックのような饐えた匂いがするんですよね。真相はなんだかわからないけどまあいいや。

街の中心はそれなりに開けているのだけど、すこし外れるとすぐに寂しくなる。Le Roueulx城に行ってみたのですが、門が閉ざされていて入れる気がしない。城自体は綺麗なまま維持されているのでできれば見てみたかったのですがね。
お腹もすいたのだけど、町で一番大きそうなラストランは夕方からしか今日は開けないと言っているので、仕方なく小さなカフェに入る。メニューを開くもののフランス語は相変わらずわからん。ちょっとは準備しておけばよかったか。一番上のやつとグリムブルゲンの生を頼む。やってきたのはチーズをサイコロ状に切っただけのものでした。ただ、グリムブルゲンの生はかなり美味しかったです。瓶だとボディのあるゴールデンエールですが、生だとちょうどいい感じ。音楽を聴きながらのんびりしていました。

1時になったのでカフェを出て、醸造所へ。誰もいないですよ…そのまま奥に入っていくと空瓶が積まれているのを見つける。サルマザール、メトセラ…、わかる、わかるぞぅ、とラピュタを動かすムスカさんのように小躍りしながら空瓶の写真を撮っていました。そのうち写真も撮り飽きて奥を覗くと、ガラス戸の向こうのカウンターで準備をしているらしいおじさんの姿を発見し、戸を開く。個人ツアーは2時からちゃんとある、という話なので、そこで待たせてもらうことに。ツアーの前にSt-Feuillienの生を飲ませてもらいました。日本で飲むより鉄の味がしないかな。軽さは同じくらいで、本来の味をより感じる。これを飲むためにベルギーに来たようなもので、またベルビ36房を一つクリアしたなあと感慨にふけっておりました。

やがてフランス人のカップルが来たり、イギリスの家族連れが来たりで、醸造所の入り口の方へ移動。ツアーが始まりました。入り口すぐ横の三階建てのビルで普通に作っているそうで。3階で麦を挽き、2階で水と合わせて
1階で他の材料をいれる。水はこのビルのすぐ下から汲み上げているそうです。1800年代にステファニーさんが醸造を始めて以来ずっとこの場所だとか。他はみんなタンクですね。そこで発酵させ、瓶に詰めてから後もしばらくは醸造所内で寝かせておき瓶内発酵させる。12リットル以上はここでは作っていないそうです。

見学が終わると試飲タイムに。私はさっきSt-Feuillienを飲んだのでグリセットを。残念ながら生はありませんでした。瓶のを飲んだのですが、さすがに状態がいいですね。ヒューガルデンのような小麦の甘さを感じる。
他の人はセゾンの瓶もその場で開けてもらって楽しんでいました。
私はバスの時間が近づいていたので、少し先にお別れすることに。値段は6ユーロでした。

バス停までは5分くらいで着き、Soigniesへ。そこからブリュッセルと反対の方の電車に乗り、モンスへ。鐘楼で有名な町だそうです。ルーベンへ行くという手もあったのですが、今回はより近い方へ。時刻表はこんな感じ。

  • 15:52 Le Roueulx Centre
    • Bus 134 Soignies Hopital Civil
  • 16:10 Soignies Gare
  • 16:21 Soignies
    • IR 3736 Saint-Ghislain
  • 16:39 Mons

モンスの駅から町の中心まではひらすら上っていきます。町は結構開けていて商店街がずっと坂といった感じ。町に大学があるからなのか、若者も多いし店もテナントが多い。三宮みたいだなあとなんとなく思いました。15分ほど歩くと町の中心になるグランパレスに出ます。ブリュッセルのを全体に縮小した感じ。正面にある市庁舎も十分立派です。広場を取り囲むようにカファが林立しています。まずはその裏をさらに上がっていき、鐘楼の方へ。この頃には17:00を過ぎていて、中に入ることはできませんでした。鐘の音は派手だけど深い音色でなかなか圧巻です。また、上から望む旧市街の町並みも趣あるし、半日観光には悪くない町です。

グランパレスに戻り、ビアカフェLa Cervoiseへ。GBGBで名前があがっていたので行ってみました。そこでカルメリートにチャレンジ。半年ほど前カフェヒューガルデンで最初に飲んだカルメリートがもう奇跡のように美味しかった
のですが、やはり現地でもそこには至らない味でした。でもやっぱりレベルの高いビールですね。日本より少しこくがあるかな。あととろみを感じる。料理はここで食べようかと思ったけど、なんか微妙そうなのとブリュッセル
一度は食べないといかんだろうということで、早めに帰ることにしました。

  • 19:21 Mons
    • IR 3718 Leuven
  • 20:17 Bru.-Noord / Brux.-Nord

ただ、この時間ではもうBier Templeも閉まっていたし、レストランも混雑しているし、デリリウムカフェは人で溢ているしで、とっととホテルに帰ってしまいました。晩御飯は非常食のカップラーメン。

4/26 Beerselで3 Fonteinen、GentでHopduvelとDe Dulle Griet

この日のミッションは、3 Fonteinenで料理を食べること。かつてボアセレストで店長にBeerselはお勧めの町にあげられたのでした。マイ時刻表はこんな感じ。ベルギー国鉄の検索結果から切り貼りしてEvernoteで持ち歩いています。

  • 08:25 Brussel Central
    • IR 3130 Kortrijk
  • 08:36 Halle
    • L 6108 Bru.Luxemburg
  • 08:56 Beersel

ブリュッセル中央駅でいきなり列車が6分遅れ。Halleはブリュッセル郊外の小さな町です。ベッドタウンぽい。次の列車はこれまた10分以上の遅れ。沿線は郊外ののどかな景色が続きます。んー、この駅、駅名の看板が塗りつぶされているよ。と、目を凝らしていると"Beersel"と書いているっぽい。ということで一駅乗り越してしまいました。30分ほど待って折り返したので到着は9:45頃。上の時刻表で8:36発で8:56着だからもっと先かなと勘違いしていました。今度から時刻表には着駅の手前の駅も書いておくことにしよう。

天気は朝から小雨で気温もあがってこない。本降りにならなけえればいいなあと思いながらまずはベールセル城へ。開門は1:00というで、まあ遅れて着いてよかったのかも。レンガ造りの3つの塔が池のような堀の中に侘しく立っています。これは廃墟萌えか城萌えには楽しめます。つーか俺得。現在修復中なのが少しだけ残念。ガイドブックでは3つの塔すべてに登れるらしいが、今は1つしか入れませんでした。30分ほど狭いらせん階段と埃っぽい小部屋とを巡ったり、塔を結ぶ回廊から隣の塔を眺めたりしていました。

城を出て今度は、町の中心部へ。駅をはさんで反対側へ出て坂を上っていくと、教会が見えてきます。3 Fonteinenは教会の向かいにあります。開店は12:00と張り紙が。GBGBではブリュワリーのショップは9:00に開店と書いているけど、それっぽいのは見当たらないですよ。つーかホームページ分かりにくいんや。

仕方がないので、町中を散策。といっても、天気予報ではにわかと言っていた小雨は止む様子はなく、ウィンドブレーカーもびたびたに濡れ、あんまり歩き回っている余裕もなくなってきた。Oud Beerselは行くのは無理だな、ということでビアカフェ"Oude Pruim"へ。客は誰もいない。経営している家族がコーヒーを飲みながらしゃべっていました。看板を出しているPalmを注文。軽いランビックで飲みやすい。店内に出ているわけありな肖像の写真を眺めていると、おばあちゃんが話しかけてきた。創業者からの家族の写真とのこと。かつてブリュッセルへの果物の卸をやっていたのだけど、そこで扱ったとても大きな古いプラムが店名の由来だ、とかなんとか。よかったらゲストブックに書いていってくれ、と言ってくれたので一言書いてみました。色んな国の人がきていますねえ。日本人は2組か。ランビックツアーで来た、という人たちもちらほら。GBGBでは料理も美味しいと書いていますね。

12時前に店を出て3 Fonteinenへ。すでに客がちらほら。しばらくすると、ビールツアーっぽい団体も入ってきて、ほぼ満員に。ウェイターが英語のメニューないのでわからなかったら聞いて、と言ってくれた。サーセン、全然メニューわかりません。生は素のランビックとファロとクリークの3種。750mlのビンテージもあります。スターターサイズで生を3種とも飲みました。すばらしく美味しいです。特にファロが好きですね。一般的にファロって甘ったるいという印象があったのですが、このファロは、ランビックの酸っぱさの攻撃的なところがうまくまろやかになっている。料理は、スペアリブの3 Fonteinenクリーク煮込み。これまた美味い。一般的なクリーク煮込みのような甘ったるいところがなくて、深くまろやかな味。いやもう、ベルギー来てよかったなぁとしみじみ感じながら楽しんでいました。

12時半ごろに店を出て、今度はGentへ。

  • 12:45 Beersel
    • L 3482 Halle
  • 13:09 Halle
    • IR 3912 Louvain-La-Neuve-Univ.
  • 13:26 Brussel Zuid
    • IC 1534 Knokke
  • 13:57 Gent-Sint-Pieters

Gentには2つ駅があって、大きいのがSint-Pieters。駅前の駐輪場なんだか不法駐車なんだかわからない自転車の山は健在。街はずれにあるHopduvelを目指します。徒歩20分くらいかなあ。暖かければまだ気持ちいいんだろうけど。Hopduvelはビアカフェもやっているらしいのだけど、住所のところに行っても特に何もありませんでした。んー、やめちゃったのかな。Googleでも最近の記事では出てこないし。Hopduvelは酒屋もやっていてそちらの方が有名かも。確かに品揃えが半端じゃない。棚には見たことのないビールが半分くらいあります。ガレージショップさながらに箱積みされたビールがひらすら奥まで並んでいる。

圧倒された状態のまま街中心へ。狭い通りには車がひしめきあっている。Gentって京都に近いなあと思いながら歩いていました。旧市街には歴史的な建築物が川の周りに立ち並び、一方で駅の周りにはテナントビルが並んでいる。川が街の文化の中心であるところも似ていると思います。ブルージュも似た感じだけど、あっちはもっとのんびりしているなあ。ともあれ、入り組んだ道を雨で冷えた身で歩くのはそれなりにつらくて、旧市街に入っても観光をする気になれなかったのでした。まあ、川下りなどは前回に行ったし。

Gentには有名なビアカフェがたくさんあって、ここだけで一日過ごしたいほどだけど、今回は有名なDe Dulle Grietへ。軽くすませて他のビアカフェに行く手もあるんだろうけど、やはり挑戦しないといかんだろうということでMaxを注文。クワックグラスのさらに丈のあるグラスに並々ビールをつがれます。かつてグラスを盗まれることあったので飲む人は靴を片方店に預けることになっています。靴はかごに入れられ天井からぶらさげられます。カウンター裏側にあるひもを引っ張るとかごが降りてきて、山盛りの靴に新たに靴を押し込んでいきます。帰るときには返してくれます。
さて、ビールは、クワックと同じくこのグラスも下の丸くなったところが大変。一度ビールをこぼして喉から服の下にいれてしまいました。といってそれを回避しようとちびちび飲んでいたら本格的に酔っ払ってきました。もう一店くらい行きたかったのだけど、あきらめて帰ることに。旧市街を反対側に抜けていくと、もう一つの駅があります。旧市街に比較的近いのだけどこっちはさびれているなあ。

ブリュッセルに戻ったのは8時ごろだったかな。胃もたれで優しい味付けのものが食べたくて日本料理屋「侍」へ。こちらも結構ひっきりなしに客が来る。値段は結構な額ですね。付け出しでも1000円近くする。バスク豚のカツ重は35ユーロでした。

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4/25 BrusselでBier Circus

朝に羽田発で名古屋でフィンランド航空に乗り換え。ヘルシンキ空港は初めてです。乗り換えで2時間弱ですが。ターミナルビルがせまく、人であふれかえっています。公式サイトに乗り継ぎ待ち時間にできること、というページがあった。フィンランド航空博物館いいなぁ。また次の機会に。

ブリュッセル空港着は18:00過ぎ。まだ外が明るいのはうれしい。前は飛行機が深夜に着いたので泣きながらホテルまで移動したものなあ。気温は24度と暑い。どういうことよ。空港内にもビアカフェがあるのですね。地下1階まで降りていき、列車でブリュッセル中央駅へ行きます。券売機もあるけどとりあえず普通に窓口で切符を購入。

さくっと中央駅に到着したが土地勘はかなりうすれているので徒歩でホテルまで行くのはあきらめてタクシーで。ホテル・メトロポールは、創業1885年という格式あるホテル。受付からしていかにもな感じ。

荷物を置いて早速ビアカフェへ。目当てはビア・サーカス。場所は地下鉄のPark駅上がったところです。ブリュッセル中央駅から歩くときは、St. Michel大聖堂が目印。rue de l'Enseignementの最初の角を右に曲がったところすぐです。最初は見過ごして、道を戻っていくときに見つけました。

飲んだのは次の2つ。

  • Oerbeer Special Reserva

品書きには、"aged in oak barril. Refermented in the bottle."とある。Oerbeerというとレッドビールと強いブラウンビールの間みたいな重厚な味なんですが、これはもっと軽くてすっぱい。ランビックみたいな味です。でもそれだけじゃなくブラウンビールのようなボディも少し残っている。かなり美味しいです。

  • Bosprotter

品書きには"Tripel gold color. Fruity, citrus aroma, long bitterness. Hoppy aftertaste." 一度家飲みで飲んだことあるのかなあ。ラベルに見覚えがあるようなないような。色々な味が楽しめるビールです。少しホッピーなゴールデンエールなんだけど、少しはちみつっぽい味とレモンぽい味がある。最初の味が消え去ると、ホップの香りと苦みが残ってくる。これは鮮度が決めてなビールかも。

料理は、魚のワーテルゾーイ。鮭と白身魚2種のクリーム煮なんですが、ランビックとミックスベジタブルが入っていて、それが酸っぱいやら苦いやらでなんとも食べにくい。あれだ、ランビックをだめにしたような味。これだったらボロネーゼスパゲティシメイビール入りの方がよかったかも。

写真はまた帰国したら貼ります。

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ベルギー・フランス

GW前から休暇をとってベルギーとフランスに行ってきます。旅行先で頻繁に見るサイトだけリンクを貼っておく。

サンフーヤン9リットル

行きつけのビアカフェであるカフェ・ヒューガルデンが開店16周年ということで、4/20,22にサンフーヤン・トリペルの9リットルを開けるイベントがありました。サンフーヤン醸造所はシャンパンのボトルを使って大型のビールを出しております。Tim Webbの本Good Beer Guide Belgium(手元にあるのは2008年版)によれば

とそれぞれ名前がついています。9リットルはこんな感じ。横にあるボトルは500mlです。

味はもうとにかく美味い。3リットルでもたまに発酵の進みに限界があるのか、少し鉄っぽい味がしたり雑味がすることがあるのだけど、9リットルはもう旨みが凝縮した感じ。ホップと麦の美味しいところをとにかく抽出したような味というか。普段はそれほど飲まない私ですが4杯も飲んでしまいました。個体としても出来がいい瓶だったのかも。人生で飲んだベストビールでした。

満奇洞、井倉洞

最初は岡山城と後楽園に行くつもりだったけど、岡山おすすめ観光地で一位にあがっていた満奇洞に行ってみることに。歴代の八つ墓村のロケを行った場所とあれば尚更行かねばと。

最寄の井倉駅へは、岡山からJR伯耆線で行けます。というか出雲へも岡山からやくも号で行けるのね。やくも途中停車駅の新見からも満奇洞、井倉洞へはバスが出ています。岡山10:14発、井倉11:38着。通りにでたところにバス停があります。11:46発。バスは平日でも4本。年末年始はこの1本だけです。時刻表はこちら

山を2つ越え、私道のような細い道を抜け、満奇洞には12:24着。途中、家紋が入った家や土蔵を見つけては、なんかあるぞぅとひとりでぞくぞくしていたのは、横溝正史オタの性ゆえです。

満奇洞は天然記念物にもなっている鍾乳洞で、与謝野晶子が洞内の鍾乳石の多彩さに「奇に満ちた洞」と詠じたそうで。入り口は山の中腹で、バス停から歩いて10分ほどです。とても大きいわけではなく長く時間をつぶすこともないですが、どこを歩いてもひとつとして同じ類型の石がなく飽きません。これはやっぱり行ってみるべきだと思います。少し急ぎ気味で見たので、帰りのバス13:15には10分ほど余裕をもって戻ってくれることができました。

今度は帰りのバスの途中にある井倉洞へ。自称日本三大鍾乳洞のひとつなんだけど、今ぐぐったら、龍泉洞岩手県)、秋芳洞山口県)、龍ヶ洞高知県)とあるのだけどどういうことよ。まあでも大きい。しかし奥行きがあるのではなく、高低差がある。崖の下に入り口があって、中をひたすら登って行きます。ちょっと急いで登ると20分。普通に行けば3-40分ですかね。中はまあ普通かな。ただ、八つ墓村気分を味わうならこっちかも。途中からは、かわいい女の子の手を握って逃げるシチュを妄想してました。

井倉洞から駅へは8分らしい。私は荷物が重かったのと洞窟歩いた後だったので15分かかりましたね。井倉駅14:59発で16:22岡山着。さすがにこの時間では16:30最終入場の後楽園は無理で、岡山城に向かうことに。路電で3駅、歩いて10分ほどのところにあります。

天守閣は新たに作りなおしたものですが、周囲の雰囲気も含めて楽しめます。おおきくくねる旭川の側にかわいく聳えるたたずまいとか、多角形の下層と方形の上層のアンバランスさとか、周囲のあちこちに残る石垣とか。

そんな感じで一通り巡ったあと、徳島ラーメンを食べて、駅から新幹線へ。次の帰省のときは、出雲、広島、呉あたりに行こうかな。