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メディアはメッセージではない

ティンときた! - behind the counter

なるほど。すばらしい。
確かに、ユーザの行動はメディアに縛られなくなった。メディアがユーザの行動に従属しなければならなくなった。ユーザのゆるい反応も含めた表現の場として成立しているのは、今のところニコ動しか存在しない(匿名掲示板は表現者の同一性が保証されないので保留)。

斉藤環先生が「メディアというものはなくなった」と言っていたのを思い出した。マクルーハンの有名な言葉「メディアはメッセージである」は、メディアの表現形態や編集や意匠それ自体がメッセージ性を持っていて、中のコンテンツはメディアのメッセージに引きずられざるを得ない、ということだと理解しているのだけど、メディアのメッセージ性が容易に侵害されることが今ではどんどん増えている。既存メディアとネットの対立がまさにそこにあることは、まあ説明するまでもない。

で、suikyoさんが言っているのは、CGMでも同じ、ということだな。ブクマも、当初思い描かれていたtaxonomyのアナロジーはもはやどこにもない。一般的なブログの炎上って、万人の目に晒されるネットで不用意に私的なことを書くのはよくない、というリテラシーの問題で(あるいは公的な場と私的な場の違いとして)議論される。けど今回の件は、ブログはこういうものだという(少なくとも管理人が考えている)メッセージ性も、コンテンツの誘引力の強さと方向性によって容易に上書きされてしまう、ということなんだろう。