のだめカンタービレ20

前巻も面白かったけど、最新刊はもっと面白かった。ブレインの大澤さんや茂木さんがマジですよw 音楽マンガでは表現能力の向上を描くことは避けて通れないのだけど、例えばBECKみたいにほとんどが、ひたすら練習&あと何か神がかり的な才能でまかり通っちゃう、というのだった。最新刊では、音楽のウンチクがちゃんと表現の向上に必要なものを裏打ちするギミックになっている。「正しいカレー」とかベトベンの話とかこれまでのだめの中でちゃんと散りばめられてきたことで、千秋とのレッスンでのだめが学んでいることがちゃんとクラシックの表現として正しい成長であることを読者も納得できる。「やっぱり…急いでいるのは(ネタバレ略)」の展開とかすげーカッコいいっすよ。のだめの対比として、ターニャの落選が描かれているところもすごい。