気多神社、七尾城、和倉温泉

最後の一ノ宮となる羽咋気多神社に行き和倉温泉に泊まりました。

金沢ではつい最近開業したビジネスホテルに泊まったのですが、朝食のビュッフェの開始時間に行ったら、食堂が満席でいつ食べられるかわからなかったので、朝食を食べずにチェックアウトしたのでした。エレベータも少なかったし、満足度の低いホテルでした。新しいからといって色々考えられているわけではないんだね。

予定より1本早い列車で羽咋(はくい)に着き、やはり接続が微妙なバスをあきらめてタクシーで気多大社へ向かいました。駅でレンタサイクルを扱っているので、天候が許せばそれで行くのがいいかも。神社は能登国一ノ宮であって越中国勧進しただけのことはあり、格式ある感じでした。神門も拝殿も檜皮葺の落ち着いた出で立ちで、周囲の松の木とのコントラストが素敵でした。天気もよく、晴れやかな気分で参拝しました。あと神門のそでで巫女さんが、境内と神事について説明してくれたのも目新しかったです。ご朱印ガール向けに縁結び関連の神事をよく行っているようです。

本殿の裏には、入らずの森と呼ばれる社叢があります。本殿の横に遥拝所があるのですが原生林といったところ。奥社が中にあるそうで。他に木々に囲まれて摂社があり、それぞれお参りします。参道から横に抜けると神宮寺があるのですが、そこから裏手に行くと、社叢に沿って歩くことができます。

待っていてもらったタクシーで駅に戻り、七尾へ向かいます。UFO展示で有名なコスモアイル羽咋も気になったんですがね。羽咋がUFOのまちを名乗っているのは、別にUFOの目撃例がたくさんある、とかでもなく、何となくなようです。

七尾駅でタクシーを捕まえ、七尾城の本丸駐車場まで登りました。林の間に、三段に積まれた野面の石垣がありました。思ったよりでかい。間の石段を登っていくと、広く開けた本丸跡に出ます。平らな芝生から広く開けた青空と眼下の能登湾とを臨む景色は、こんなの見たことねえという程に綺麗なものでした。端には石碑と当時の便を残すように神社が建っておりました。山頂から30分ほどかけて山を下りました。途中、二の丸、三の丸、温井家や遊佐家の屋敷跡などが延々と連なり、中々他にない縄張りの広さを実感できました。

ふもとの城史博物館からバスで駅に戻り、昼食を食べてから、バスで和倉温泉まで行きました。和倉温泉駅から温泉街まではちょっと離れているんですよね。宿に行ってみたもののチェックインできず、とりあえず総湯で風呂をいただきました。
またバスに乗り、今度は能登島へ行きました。真ん中に起伏のあるのとじま大橋を渡り、時折海岸線を走り、終点ののとじま水族館で時間をつぶしました。水族館はジンベイザメも泳ぐ大水槽を回り込みながら上から下まで見られるのがよかったです。あとは、すぐ目の前まで来てくれるペンギンかわいい。景色については、内海だからか海の水がとても澄んでいたのが印象的でした。

水族館からバスで、七尾駅に戻り、町外れにある能登前の寿司やで回らない寿司を食べました。割と安いのにめちゃめちゃ美味しかったです。新鮮なのももちろんいいし、コハダみたいに手を加えたものも美味しい。

駅まで戻り、今度は電車で和倉温泉駅まで行きました。列車がなぜか「花咲くいろは」のラッピング列車でした。夕暮れぎりぎりにホテルに着き、急ぎ露天風呂へ行って、日の入り後の空を眺めながら風呂をいただきました。
そこそこデカいホテルで、10000円という破格の部屋だったのですが、給湯室か配膳室だったんではないかという部屋の小ささに、台の上に薄い布団を敷いただけの作りで、これはこれで得がたい経験でした。わびしかったですがw