気多神社、高瀬神社、城端

富山県にある残り二社の一ノ宮へ行きました。一社は加越能バスの伏木一の宮停留所から歩いたところにある気多神社。もう1社は、福野駅から車で10分のほどにある高瀬神社。スケジュールは以下。

 当初は、高瀬神社から気多神社へ行ってから氷見に向かう積もりでした。ただ、城端に行ってみたくなったので、急遽上記のルートに変更したのでした。

加越能バスの有能さにも助けられました。加越能バスは高岡を中心に氷見の方へ巡回バスを出していたり、城端から金沢の方へ定期便を出していたり、時間を選べば効率的に移動できます。時刻表はこちら

気多神社はバス停から坂を上っていった先にあります。途中、地蔵がたくさん並んでいる敷地があるので何かと思ったら越中国分寺跡でした。この辺りに国府があったことが周囲の地名にも残っています。

気多神社Wikiには縁起が書かれています。かいつまむと、

国府近くの神社が一ノ宮争いに勝つというのは、尾張国の真清田神社でもありましたね。越中国のWikiには、高瀬神社国府が近くにあった時代があったことで一ノ宮となったことが書かれています。

石段を登り石灯篭の並ぶ参道を進むと、斜面になった境内に点在する形で社殿や石碑があります。木々に囲まれた中、庭を散策するように境内を巡るのはなかなか楽しかったです。末社大伴家持を祀る神社がありました。高岡近辺にはあちこちに大伴家持の歌碑がありますね。越中国の国守としてしばらく赴任していたとのことで、近くには高岡市万葉歴史館というのがあります。

バスで島尾に移動します。途中は海岸線を走ったり、義経が雨宿りをしたという義経岩があります。島尾からは氷見うどんで有名な海津屋まで歩きます。20分ほどですが、近づいてくる台風の影響もあって、超真夏日に田んぼの横を歩くのは命の危険を感じるレベルでした。開長時間待って食べた氷見うどんは、手延べにしては腰があってまあ美味しいです。腰の分だけ水沢うどんよりいいかな。ただ弾力が喉ごしの美味しさに繋がる讃岐のような普通のうどんと比べると、物足りなくもある。

バスで高岡に戻り、JR城端線の福野駅で降ります。忍者ハットリくんのラッピング列車が走っていました。高岡は藤子・F・不二雄の出身地で、駅前にはドラえもん銅像がありましたね。福野駅から高瀬神社へはバスも一応あるのですが本数が少なく、帰りは歩く予定でいたのですが、島尾で歩いたときにあまりに暑かったので、タクシーで行くことにしたのでした。福野駅にはロータリーがあってタクシーが最低一台はいる感じでした。タクシーでは運ちゃんが、富山の小学生は立山の雄山への登山が必修という話をしていました。立山に登らなければ一人前として認められないという話をWikiで読んでいたのですが、普通に今でも残っているのですね。
高瀬神社は公園のような綺麗な神社でした。玉砂利の敷き詰められた境内の奥に立派な拝殿があります。欄間の彫刻が立派なのと、吊るされた風鈴が印象的でした。横に主神の大国主命にちなんで兎の像がありました。まあでもそんなに見るところはないです。

福野から城端(じょうばな)へ向かいます。城端越中の小京都と呼ばれる町並で有名なこと、あと何よりもP.A.Worksの作品「True Tears」、「サクラクエスト」の聖地として有名なことから行ってみることにしました。いや、どちらの作品もちゃんと見ていないのですが。

城端駅(「サクラクエスト」で何度も出てくるあの駅)から10分ほど歩くと、真宗大谷派の別院である善徳寺が見えてきます。寺は高台にあるのですが、回り込むように登る坂がとても印象的です。「True Tears」では主人公の通学路として描かれていました。

善徳寺の裏門が開いていたので中に入ったのですが、これがまた広くて入り組んでいてとても楽しい。SEKIROをプレイしているようでした。本堂の方に来ると何やら説法をしているようで、開放されていたのはそのためだったのもしれません。

善徳寺前から町を歩きましたが、路地裏に残る古い街並、ゆるく坂になっていたりカーブになっていたりと変化に富んだ通り、と飽きのこない景観でかなり気に入りました。街の奥にあるじょうばな座では「金沢・南砺アニメで巡る旅マップ」を入手しました。「True Tears」、「サクラクエスト」、「花咲くいろは」、「恋旅」の舞台を案内しつつ、スタンプラリーが出来る企画になっています。

富山に戻り、適当な居酒屋に入って、地酒やお造り、お魚を食べました。さらに腹に余裕があるので、駅近くで富山ブラックラーメンを食べたのでした。