諏訪大社・有明山神社

諏訪大社は、茅野(ちの)駅に近い上社と、下諏訪駅近くの下社にそれぞれ2宮の、合計4社でなっています。4社を巡るのに、とくに上社への移動が大変なことで知られています。4社巡りにはこことか参考にしました。

当日のスケジュールはこんな感じでした。

上社に行くには、諏訪のコミュニティバスであるかりんちゃんバスがあるのですが、本数が2時間に1本くらいと限られています。信州の観光サイトであるさわやか信州旅からもリンクの張られている、信州ナビで調べるのがおすすめ。

バス停から歩くとすぐ上社本宮があります。門前にはお土産屋や食事処も多く、本来なら最後に来るのがよさそう。朝八時ですが参拝客も多く、社務所も開いていてご朱印を受け付けています。ここで2冊目のご朱印帳を買いました。1冊目は出羽三山のものでした。黒地に金色で諏訪神社のマーク(神紋ではなく"の"の字を描いた綱のシルエットみたいなの)がワンポイントに入っていてかっこいい。ご朱印帳の専用のサイトだと、千代紙のように華やかな柄か、龍など一面に絵が描かれているのばかりがお勧めにあがってきて、好みのものがなかなかないんですよね。ご朱印帳の紹介はこことか。

なお、この日は、4社巡りのためにご朱印を押してもらう色紙を限定販売していました。おかげで他3社でご朱印を貰うのが大変でした。

境内も見所が多いです。まずはもちろんの御柱。皮を剥いだモミの木が社殿の四方に建てられています。また拝殿を囲むように、小さな社や倉が建てられています。あと、入り口から入って正面に拝殿があるのではなく、横にあります。神体山である守屋山を向いていないようなのは、なんか不思議。あと、信濃一ノ宮の本社ということで、額を納める額堂、お供え物を置いておく回廊、大きな太鼓の置かれている神楽殿のほか土俵まであります。

後が押しているので次へ向かいます。結局本社には1時間ほどいました。

神社の隣にある法華寺には、吉良義央の子である義周のお墓があります。孫であり養子というのはよくわからない表現ですが、義央の嫡男は米沢藩上杉家に養子に出され(子供がいないと藩が改易させられるので養子をもらう必要があった、というのはchusingura46+1でも出てきていた)、彼の子供義周が逆に吉良家の後継が夭折してしまったので、吉良家に養子として入ったのでした。元禄事件で吉良家もとばっちりで改易させられるのですが、当の義周は諏訪藩預かりとなり幽閉させられていたそうです。お墓は寺の裏にひっそりと建っていました。苔むした石塔と石碑があり、無念の死ながらもその哀れさ故に丁寧に葬られていて無常感を覚えます。

 本宮から前宮までは早足で20分ほど。こちらはもともと摂社だったこともあり、社殿が坂の上に1つあるだけです。お参りをするのはすぐですが、ご朱印を貰う待ち時間もあり30分ほどいました。

前宮から茅野駅までも普通に歩くと20分ほど。10:13の列車に乗るため、最後は走りました。予定より1時間早く下諏訪に来ることができたので、うなぎを食べに行きます。春宮に行く途中にあるうな富でいただきました。

店に電話したのですが、基本予約を受け付けていないっぽい。しかし電話の応対が要領を得ないのでようわからん。一番乗りで待ってました。

料理は、うな丼特上に白焼き、きも吸いをいただきました。油の乗りが軽く、中が本当にふっくらしていてびっくり。三島など他で食べたものよりも、食感のコントラストが1段上だと思いました。白焼きは外がさくさくで中がふわふわでミルフィーユのようでした。次に三嶋大社に行くときに食べ比べる楽しみができました。

 春宮と秋宮は少なくとも主殿は同じ構成となっています。神楽殿には出雲大社を思わせる太い注連縄が掛けられています。その後ろには御幣を納める幣殿と拝殿が一体になった幣拝殿があります。拝殿の上の2階に棟がある二重楼門構造は岩清水八幡宮を思い出させます。両脇の棟も含めた独特の構造にいつまでも見入ってしまいます。

春宮では、ご朱印の待ち時間に境内の離れにある万治の石仏を見に行きました。半球の大きな図体に、モアイのような面長の頭がちょこんと乗っているユーモラスな姿をしています。岡本太郎が大好きで何度も訪れたのだとか。

春宮から秋宮へは間を結ぶ旧街道を歩きます。秋宮近くにはかつての宿場町の町並が残っていて、歩いていて楽しいです。門前町の土産屋や食事処も充実してます。

 4社のご朱印を集めると、記念品がもらえます。現在はご朱印帳を入れるのに向いている巾着袋でした。

諏訪での4社巡りを終え、安曇野にある有明山神社へ向かいます。駆逐艦有明の艦内神社です。有明山神社へ行く公共機関にはあづみ野周遊バスというものがあります。大糸線穂高駅を起点に、大王わさび農場やいわさきちひろ記念館などを巡ることができます。今の時刻表などはこちら。ただ、本数が少なく、今回は時間がなかったこともあり、有明駅からタクシーで行きます。車で20分ほどだし少々登るので、歩いていくのはわりとつらい。

昼間はもっていた天気でしたが、神社に着いたころには雨になりました。意外に雰囲気ある境内で、特に山門がいい感じ。改元記念で特別なご朱印もありました。 

松本に戻り、夕食を食べようとしましたが、有名なところはどこも一杯で、駅前の小木曽製粉所という蕎麦やで食べました。

あずさで帰宅の途につきましたが、駅を出るところでパスケースをなくしているのに気づく。駅員に問い合わせると乗務員が回収しているとのことで事なきを得ました。ありがたや。座席で尻をずらしていて滑りでたのかな。新宿まで取りに行ってなんとか帰宅。