武蔵国神社めぐり

 天気もいいので、武蔵国一ノ宮など神社を巡ってみました。

戦艦武蔵は、大宮の氷川神社、原宿の明治神宮および東郷神社の3社の艦内神社をもっていたらしい。氷川神社は大宮駅から徒歩10分ほどにあります。参道が本当に立派で、トンネルのような並木道がまっすぐに続き、間に大きな赤鳥居がいくつも建っています。道はアスファルトの舗装ではなく、ならされた土の道で、わりと人が歩いていたり自転車に乗ったりしています。

境内に入ってすぐ戦艦武蔵の碑がありました。最近できたものらしい。参拝客は多く、特に七五三で着物で着飾った親子連れがあちこちに居ました。正面の唐門は綺麗な朱色で立派ですが、中の拝殿は意外につつましい。七五三とはいえ普通の週末なのに、多くの参拝客が並んでいたのでびっくり。

行きは最初神社の反対側へ出て、ラーメン屋の並ぶ通りでつけ麺を食べたのだけど、帰りは商店街の方へ折れ、まっすぐに駅に戻りました。神社近くは参道として参拝客向けのおしゃれな店も多いのだけど、駅近くは下町っぽいというか路地裏っぽく雑然としていて、大宮って割とカオスな街に思えました。

次に府中に向かい、多摩の艦内神社である大国魂神社に行きました。神社はJR府中本町駅のすぐ横にあって、通りはさんですぐのところに、車で入れる入り口があります。正面の門は少し奥のところにあるので、さぼってそこから入ります。

そのすぐのところに、多摩の慰霊碑が建っています。立て看板によると、戦死者慰霊祭を10/25に齊行するとのこと。10/25といえばレイテで、多摩といえば小沢艦隊、というのは直近の艦これイベントで学習済。

境内はなにやらカオスでした。社務所はコンクリートむき出しのビルだったり、と思えば櫓が立っていたり、狛犬は苔むしていて愛嬌のある顔だったり、門は新しく建てられたようで綺麗なのに、本殿は古めかしくて、でも屋根は銅版だったり。まあ、昔のまま残っているものは限られているのでしょうが、地元の崇敬を集めているのは伝わってきます。

宝物殿にはくらやみ祭のときの大太鼓が展示されています。3-4メートルはあるでしょうか。氷川神社、小野神社などの武蔵六社と、総社である大国魂神社それぞれの太鼓があります。2階には多摩関係の展示もあります。乗組員総員の記念写真は一見の価値ありです。

その後、京王線聖蹟桜ヶ丘にある武蔵国一ノ宮の小野神社へ。歩いていけるかなと思ったけど、中河原まできたところで足が痛くなったので、一駅だけ電車で。府中本町駅の少しいったところに、線路を渡る橋があるのですが、その先が閑静な住宅街になっていてなかなかいい感じでした。近くには新田義貞にまつわる分倍河原古戦場の碑もあるそうで。

小野神社は駅から20分ほど。神社を囲むように道がくねっていて、わりと行きづらいです。駅の南に出て、線路を渡って行く道の方が行きやすそう。ほぼご当地の神社みたいな境内で、ひとけもなく、特に見るものもありませんでした。南北朝時代の「神道集」を根拠に小野神社を一ノ宮としている(大国魂神社的には)ですが、室町時代以降に氷川神社を一ノ宮とする書もあるそうで。