湾岸ミッドナイト The Movie

新宿で見てきました。客はみんな「ククク(笑)」と笑いそうなおっさんばかり。
北見は出ません。高木も出ません。イシダ先生はちょい出。原作の2巻までから、えりこに関わるシナリオだけを切り出しています。むしろ、原作の序盤のわかりにくさはひどいので、うまくまとめているなぁと想いましたよ。特に序盤は原作そのまま。バトルはきびしいですねぇ。200キロオーバーなのに抜いたり抜かれたりデッドヒートしているし。
でも、原作へのリスペクトは感じました。配役は結構いいと思いますよ。特に学校の嶋田先生。島先生もこれはありかな。零奈には違和感あったけど原作読み直したら、そんな外れてなかった。
テイストとして一つ大きく違うところをあげると、原作ではキャラクタがみんな孤高の人なんですよね。それで悪魔のZに己を外在化している。湾岸というとポエミーなモノローグなんですが、その多くはZに投げかけているものなんですよね。「まるで命を削るようにお前は走る なぜだ!?」とか。映画では、Zに語りかけることはない。ゆるい自分探し的なモノローグを主に島先生が語ってくれるので湾岸ぽい雰囲気は溢れているんだけど、原作のひりひりするような感じはないですね。登場人物はどっちかというとリア充
ところでこの映画、続編が作られるはずです。原作2巻か3巻かのZが炎上するシーンがクライマックスで、映画の最後に"Z will be back"とテロが出るので。続編は石田&零奈メインで、北見と高木もでるのでしょう。というか、Zのボディを作るのは高木でないと絶対だめです。Zに再会して慄く北見と、泣きそうになりながらボディを作り上げる高木と、ずっと走り続けてくれとアキオに頼むイシダが、この原作の大きな見せ場なので、是非原作通りお願いします>制作者