文化=コンテンツエコシステム

もうちょっとちゃんと考えなきゃだけど、創作者にパトロンが付いていた昔から、文化というのは創作にどのようにリソースが投資されどのように回収されたか、というエコシステムと表裏一体なんだろう。

だから"Culture First"が今の権利者団体のコンテンツエコシステムを守るものだ、というのはある意味全うだ。それが彼らの考える文化なのだから。

利権団体らの唱える文化に文句を言っても永遠に議論は平行線だ。代替となるエコシステムを提案し回さないといけない。

たとえば廃盤問題。エコシステムの中で廃れていったことも文化の一つだろう。もし、これまでのコンテンツ流通の枠組みでは廃盤になるようなコンテンツもうまく活かせるような新しい"文化"を提案するなら、そこにコミットしたいと創作者に思わせるだけのエコシステムを確立できてないと。しかし今の商業ベースの創作者で中古市場に好意的なのはほとんどいないわけで。

いや、別に利権団体の肩を持つ気は皆目無くむしろとっとと滅びてくれと思っているのだけど、文化=人類の精神的達成、みたいな変な幻想に反対者が乗っかっても利権団体らの思う壺だろう。今の"文化"に期待するのはとっととあきらめて、如何にエコシステムを作るか、あるいは如何にカスラックを駆除するかを考えた方が建設的だと思う。