のだめカンタービレ19

前巻は実はあまり好きではなかった。千秋の父との確執は冷めて読んでたし、のだめらのあがきっぷりも別にそんな青春グラフィティを読みたいわけじゃないんだがなー、と思ってた。でも最新刊では全然気にならなかった。むしろかなり面白かった。やってることは同じはずなんだが。悩みを吐露するシーンを重くならないように、むしろ脱力させるように書いているからだろうな。登場人物たちの思惑がからみながらも弛まなく物語が進んでいく感じがとても心地いい。弛緩してないのはコンクールモードに入っているからかも。