CEATEC

CELL

東芝の必死っぷりに涙。しかし色々技術にあやしさが。フルHDの画像をエンコードすれば秒20枚で、トランスコードだと秒30枚出る、という話だけど、それだけさぼったら絶対画質が悪くなるだろ。MBAFFとか出来ないし。富士通のトランスコードは実質、完全にMPEG-2をデコードしてから再エンコードするタンデムなのだったけど、MPEG-2->H.264はそっちの方がいい気がするなぁ。デモではPCのソフトの符号化結果とCELLでの符号化結果を並べて、同じ画質ですよと言っていたけどCELLの方が明らかに画質が悪い。
あと超解像度のデモで横に映像が動くと、変な縞の歪みが発生している。なんでこうなるんですか、と聞いたけどわからないという話だった。何やってんだ。

インタラクティブなインターフェース、映像検索

Blu-ray vs HD-DVDや各社の薄型パネル対決よりも個人的に興味深かったのが、各社が色んなインタラクティブな映像視聴インターフェースを展示していたこと。三菱はマルチユーザなタッチパネルディスプレイ(椅子から身体を流れる微弱な電流で誰が触っているか認識している)、シャープは並んでいるサムネイル動画に対しある動画を選択するごとに同じタグを持つ動画を周囲に並べ継続的に関連する動画を視聴できるようにするアンビエント映像検索(何がアンビエントかわからんがw)を出していた。富士通の手のひらサイズの立方体の位置を動かしたり回転させたりすることでコンテンツ選択を行うMEDIATOPなんかはここがInteractive東京かと思うような代物だった。日立が情報大航海のブースで出してたのは、なんかよーわからんかった。映像の意味的なつながりの深さをサムネイル間の距離で出していたのかもだけど、一覧性が悪くなっていてどうだろうと思った。それより日立のブースにあったIPTV向け携帯型テレビはイメージビデオしか流れてなかったけど、ページをめくるみたいにザッピングするのはとても楽しそう。東芝のジェスチャリモコンは手の動きを認識させて入力を行うというもの。すごく簡単な手の動きしか判別できないので大変だけど、手話認識なんかは昔からされているし正しい方向な気もする。松下も地味ながら光透過式ジョグボールというのを出していた。北大のサイバースペースナビゲータは、音と映像の類似度で二次元表示するというのはいいけど、インターフェースが次の映像を見たいと思うものではなかったな。

もちろん、WiiiPod Touchという先行例があってのことだけど、どれもユニークなものでしたよ。
映像のDeep Taggingはどこもあんまり考慮してなかった。需要はあると思うんだが。

三次元テレビ・超臨場感

産学連携でSuper Reality Contents Forum (SRCF)というのが今年立ち上がって、CEATECで色々デモをするというのは聞いていたのだけど、特設ブースだけでなくNICTの展示があったり、企業ブースにあったりと、なかなかの数でした。
KDDIの超臨場感テレビは、あれだ。おっぱいの臨場感を出すことが重要なんじゃないか(死。
NTTの二枚の画像を重ねて表示するSpaceIllusionはどうなんだろ。パチンコ屋には売れるだろうけど(実際3D表現の最も大きな市場だろうけど)奥行き間が微妙に足りない。解像度があるのがいいのかな。