つまり携帯小説は伝奇小説であって

夜の街から越境してやってくる異能の者であるホストサンカ*1なんだろう。彼女たちはホストたちに理不尽に恋愛感情や命を持っていかれている。彼らに交わることで脱中心化を果たしている。新伝奇については笠井潔が「空の境界」の後書きで気合の入った評論を書いていたっけ。

そう考えれば、携帯小説をくだらんというのはナンセンスだといえる。問うべきなのは、携帯小説の世界の周縁がどこにあるのか、てことだろう。

*1:ホストの人たちを神聖化する積もりも蔑視する積もりもなく、サンカ文学という枠組みでの一つの役割として書いています