http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1182.html

・記号を「類似記号」、「指標記号」、「象徴記号」に分けた。類似記号がイコン、指標記号がインデックス、象徴記号がシンボルである。
・イコンをさらに3つに小分類して、類似記号には「イメージ」(images)、「図式」(diagrams)、「隠喩」(metaphors)があることを指摘した。
・イコン、インデックス、シンボルがどのような場面で活動しているかというと、「名辞」(rheme,term)、「命題」(dicisign,proposition)、「論証」(delome,argument)において活動する。
・パースの言うアブダクションをともなう論証が、おおむね次の5段階になっていることを窺うことができる。(1)前提(premisses)、(2)指導性(leading priciple)、(3)言辞合成(colligation)、(4)関係包含(involvement)、(5)結論(conclusion)、だ。なかで仮説的言辞を見くらべて「合成」するところ、前提と結論の相互作用に推論が動いているところが、きわめてアブダクションの特徴を発揮する。

は知能形成の法則としてとても参考になる。たとえばタグによってこういう記号たちを識別できると、それこそ正剛さんの言うような世界がくるかもしれない。
映像の場合どうなるのだろう。昨日、「ヴィジュアル・アナロジー―つなぐ技術としての人間意識」がAmazonから届いたのだけど、こういう風に読み解くと何か出てくるかもしれない。しかし一連のスタフォード本は読みにくいんだよなぁ。

パースは、この中途半端な命題状態を二つの方向に分けた。ひとつは経験的な知識を広げていこうとする「拡張命題」(ampricative proposition)、もうひとつは“AはAである”こと決定づけたくて進む「解明命題」(expricative proposition)だ。この区分けはとくに新しくはないのだが、ぼくはこの「解明命題」にパースが「写し」を含ませたことに驚いた。「〜は〜である」には「写し」(replica)の推論が含まれていると喝破したのだ。

は確かにすごい。コピーを広げていき、同一化することで世界を解明するのだろう。