グルコースの中の人のWeb2.0関連研究まとめ

こういうのは部外者にはとてもためになります。ありがたいことです。以下は私的な備忘録的なまとめ。

◆リアルワールドとしてのWeb

  1. 社会ネットワーク分析
    1. ネットワークの構築: BlogPulseのデータを基にした研究
    2. ネットワークの抽出: Kautz「Refferel Web」, Mika「Flink」, 松尾「Polyphonet」, Adamic
    3. ネットワークの分析: mixiネットワークの特性検討
    4. ネットワークの応用: コミュニティ推定、Social Summarization、Semblogプロジェクト
  2. 実社会とWeb:
    1. 位置情報の利用:リアルタイム位置情報とWeb情報の統合, Where2.0
    2. 行動情報の利用;When2.0、ライフログ
    3. 社会関係の利用:周囲人物リストを自動的にアノテーション
  3. データ・アプリケーションの統合
    1. メタデータオントロジー: メタデータ間の変換、オントロジーへのマッピング
    2. デバイスとWebサービス: 写真共有サービス
  4. リアルワールドとしてのWeb
    1. 課題:プライバシーvs利便性、信頼性(現在はユーザの意思決定問題として処理)、リアルとバーチャルのコストの違い、センサーの精度
    2. 展望:初期ユーザに対するインセンティブとその後のインセンティブを別個に設計し、段階的に移行させる戦略が必要。成功例:フォークソノミー

◆SNSの現在と展望

  1. SNSとは
    1. Webコミュニケーションの変化:トピック指向は敷居が低い反面投稿者の存在が見えにくい→SNS
    2. SNSの歴史
  2. SNS研究の現状
    1. コミュニケーション分析
    2. 社会ネットワーク分析: mixiGraph、スケールフリー性とスモールワールド性
    3. 情報・知識共有:流通する情報のアクセスコントロール。アクセス時のネットワーク構造の分析結果で制御する方法が提案
    4. 研究者のSNS:Polyphonet
  3. SNSのオープン化とメタデータ:FOAF, XFN, はてなはアカウント情報をRDFを用いて記述、P2Pベース(imeem!、Affelio)
  4. SNSの課題・展望
    1. 情報の信頼性:悪意のある情報操作に弱い、過剰な情報公開。SemWebによるアプローチ
    2. コミュニケーションツールから情報流通の基盤へ

◆Web2.0と集合知

To be done...