第2回ACフォーラム

織田さん@Ad Innovatorに、CGCに(アテンションではなく)ちゃんと報酬が払われている例があるか、という質問をしたところ、SecondLifeの例をあげてもらった。ただ、個人的にはいまいちピンとこないものがある。万人にうける一次著作物を創作し公共の場で経済活動をするよりも、何かのトリビュートな二次創作をしてニッチな市場で費用対効果の高い経済活動をする方が、ムラ社会な日本人と親和性が高いと思う。
下にメモを貼っておきます。山崎さん@NRIの富裕層SNS=社交倶楽部の話と、後半のインフルエンサーに関する議論はかなり示唆的だと思う。
また例の断り書きを。以下のメモは私が見聞きしたものを書き下ろしたものであり、講演者の意図を正確に反映している保証はありません。


ACフォーラム2006 "Web2.0時代のマーケティングコラボレーション"

オープニングトーク

Web2.0時代のマーケティング・コラボレーション」

/ 織田浩一氏(デジタルメディアストラテジーズ社、アドイノベーター)

アメリカの事例を含めて
シアトルに10年、アメリカヨーロッパで現在のマーケティングの変化
消費者がメディアであるというのはどういうものなのか

なぜこういう話を?
ブロードバンドの普及70%
→双方向サービスを生んだことが重要
ブログ、SNSW, P2Pサービス
検索エンジンの使用上昇
バイラルコンテンツが拡がりやすい環境
()
消費者が簡単にコンテンツを
ブログ、Podcast、動画コンテンツホスティング
YouTube 700万を越えるユニークユーザー

消費者を取り巻く環境も大きく変化している
ラジオ、新聞、に加えて、
ゲーム、MP3、podcast, 携帯など
コンテンツも多様化

メディアの細分化、メディアチャンネル自身でも起こっている
三大TVネットワーク
ケーブル

X世代の次のY世代
マルチメディアタスキングの世代
デジタル機器とともに生まれ育った初めての世代
テレビよりオンライン、携帯
デスクトップの写真、オンラインでマルチメディアタスキング
前のジェネレーションよりコンテンツを作る傾向が強い
57%。他の世代と比較にならない。

メディアオンデマンドの技術が高まっている
編成がなくなる、コンテンツ/記事単位で消費される

DVR, iPod
擬似オンデマンド

Jupiter Research: 広告費の10%に影響
Nielsen: CMの視聴率:ほとんどみられていない

広告
クラッターの問題
1日に触れるブランドの数
80年代 500程度 -> 2000年 2000-3000

翌日に想起するブランド、年々下がる
今もう調査していない

CGMの台頭
CGM
ブログ、SNS、BBS、チャット、消費者による製品レビュー、消費者間・企業とのメールなど、podcast、CGV

なぜCGMが重要か
いままでの企業とコミュニケーションは
マスメディアをつかってブランドを広告主が消費者に伝える

今のコミュニケーションでは、
インフルエンサーが入って、そこがコミュニティで影響を与える
クレイマーもインフルエンサーが多い。

CGMサイトのトラヒックがものすごい勢いで延びている
2005年1年で
MySpace 800%
facebook 600%
flickr 1300%

日本でも同じように、ブログ登録者、SNS登録者はともに約80%ののび

すでにCGMは企業を超えている
TVTalk ceo Tim Smith氏
検索エンジンで集められているもののうち消費者が26% 企業が18%
オンラインコンテンツの50%が消費者によるもの
たとえばマクドナルドという検索の7位に「30日間マクドナルド生活」が

同時に信頼度が高い
Recommendation from consumer 80%
Brand Wreb 75
Email 65
オンラインの消費者の意見60%
その下にNews55%, 雑誌50、TV40%強,ラジオ、ブランドスポンサーの順

消費者がメディアとなるマスマイクロメディアの時代

Web2.0とマーケティングコミュニケーション

従来のマーケティングだと
広告をマスコミに流す、企業商品サイト、SP

今、ユーザが触れるのは、フィード、サーチ、ソーシャルメディア
インフルエンサーからの情報(分類、評価、共有)がCGMとして伝わる

Web2.0は口コミプラットフォームとなっている
それがポジティブにもネガティブにも働いている

オープンソースマーケティング 消費者が広告を作ったり

そこではマーケティングメッセージが遮断、
あるいはそれに対して、批評、反論も起こる

重要な情報ほど、実体験したものでネガティブなものほど消費者に伝わりやすい

消費者の購買行動の再整理
AIDMA

購買情報行動の変化 ノースウェスト大学の先生
Recongnition (特にニーズの)認識
Search
Alternative 比較検討
Experience
Share
ここで、shareが比較検討に大きな影響を与える。ソーシャルに共有
映画館の中で携帯端末でレビューを書いていたり

そこでのメディアの役割
R: マスメディア
S: 検索エンジン
A: ネット
E: 商品、サービス、ネット
S: CGM

リッチメディア、エンタータイメント化が進むことでCGMが他の段階に影響を

広告主はどのような形でメディアである消費者を取り込んでいくか
事例を紹介

ブログマーケティング
顧客エバンジェリストを企業のスポークスパーソンに

例 Vespaのキャンペーン
インフルエンサーに、CEOとランチをとったり、情報をリークしたり
彼らはブログ執筆
内容 
ブログの著者にはお金を払わない情報のみ
契約書の一部も
内容には口を出さない

いち早い試乗、
ブログはVespaUSAサイトのトップページでプロモートしている

戦略的背景
・ロイヤルカスタマーをエバンジェリストに。密なコミュニケーションを図れる
・ブログを通じて、消費者の声がリアルタイムで聴ける
・多くのスクーター消費者が、オンラインを多用しているので、そこを意識的にとっていく
結果、ブログは高い検索エンジンで高いランキングを得ている。
Business Week Adverblog Adrant Blogadsらでとりあげた

SNSとのコラボ
主演者が映画のタイトル変更に反対(Snakes on a planeからPacific Air Flight 121)
したことがBlogで話題になった
そこでブロガーが勝ってコンテンツを作り始めてしまった。Tシャツとか。。
NewLineは戦略変更した
1)ストーリー変更
ファンの作ったストーリーのいくつかを取り入れ、せりふを書き換えたり、撮り直しをした
2)挿入歌の公募
3/16-6/22
TagworldというSNS中に特設ページを設けて
結果 500曲近いエントリー1134の投票
2曲が実際に使われた
Flickrには、Snakeonaplaneというタグに284件
google、Tehchnoratiでのヒット件数

ビデオ共有サイトとのコラボ
HEAVY.COM 300万人
バーガーキングと提携をしてコンテンツを消費者に作らせるキャンペーンをした
25個のマスクをヘビーユーザに配る
ブランデッドチャンネルにアップロードしてもらう
iPodへのDLにも対応:オフラインでの口コミを考えて
キングがマクドナルドに行ったビデオは、11/18までの2週間で410万回見られた

オープンソースマーケティング
GMのとりくみ:Chevyapprentice.com
サイトビジターに自分の作ったCMをアップロードさせる。
既存の映像素材や音楽を用意しておいて、それを編集することで
オリジナルコンテンツを作る。それをYouTubeらにアップロードさせる

いろいろ問題が起こってきた
なんでiPodついてないの、花が咲くわけないでしょ、とかネガティブなものも現れた
SUVって環境汚染に問題あるよね。とか

結果、400万ページビュー、400000人のユニークユーザ
84%は好意的な内容だった
16%の反発的なCMは、特に自身のプロモーション(環境団体とか反SUVとか)
ネガティブな部分を受け入れるGMの態度に対して、好意的に受けとめる子wが大きかった
トータルでどうなのか、ネットポジティブ
すでにコントロールを失っているなかで、ネガティブなのも含めて受け入れることが必要
まとめにかえて:マーケティングだけではないコラボレーション
OSS
FireFox:すべてのサイクルでユーザが参加
製品開発 Mozilla.org
品質管理 ベータ版、バグデータベース
生産プロセス・商品構成:
マーケティング
カスタマーサポート

顧客エヴァンジェリストの形成をさまざまな企業が取り組んでいる

企業もメディア化
アウディがチャンネルを持っていたり
バドワイザー8チャンネルコンテンツを用意していたり
ナイキなど
自分でチャンネルを持っている
メディアの位置づけは、今まで触れていない人たちにアプローチすること

報酬を得ている例:
Secondlife、最大2000万ドル
MySpace
世界で数千人単位なのではないか

金融とか医療への展開
WebMd:病気ごとのコミュニティ、開発者らがフォーラムに参加している
株式売買サイト:高所得者層向けのSNS

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「SNSの進化とコラボレーション」 / 山岸広太郎氏(グリー)

GREE
PHPに関して日本トップレベルの技術力
・平均年齢26才

登録ユーザ数:40万人
トラヒック: PC 250万PV モバイル40万PV

ネットを新しく使い始めたユーザが多い
荒れないように、不正行為とか、に監視する仕組み
ユーザ間の通報システムに力を入れている

ケータイだけで使っているユーザも増えてきている
ケータイで同じ機能

動画機能:自分のところにアップ
コミュニティとの連携をはかっているのが特徴
プレミアムユーザ:1GBまでストレージ
 Amazonアフェリエイト
先週からスタート315円/月

4割以上女性
7割以上20代

今後モバイルに注力
KDDIとの提携 3.6億円出資 (でも今のところユーザにはDoCoMoが多い)
auユーザ向けに共同でSNSを提供
モバイルの特性を生かしたサービスを共同で開発

EZweb内でauとの共同事業を提供、それがGREE単独、あるいはEZサービスと連携していく

新サービス GREE Q&A
モバイルでの情報交換

女性向けコンテンツZiZi
Q&A, 質問投稿数3000件/月、回答15000件

広告展開
バナーなど通常の広告
CGM広告商品
 ターゲティング GREEキャリア
 口コミ
 リサーチ

GREEユーザの行動と広告
・自分自身のコンテンツを更新→ユーザの書きたい欲求に答える
・他の人のコンテンツを閲覧したりメールを送る→ユーザ間のこみゅにえk−書んを媒介にする
・コミュニティに参加→特定のテーマうに関心を持つユーザをあつめ交流の場を提供する
日記を使った口コミキャンペーン
ユーザの書きたい欲求に応えていく:商業的すぎたり難しすぎるとからみにくい

バトン
実施例:バレンタインバトン
バレンタインに関連するバトンに答えることによって、プレゼントが抽選であたるキャンペーンを実施

パンバトン
パン工業会「パン食推進バトンキャンペーン」
ユーザが
自分の好きなパンの写真をアップしたり、想像を超えるもりあがり
全部で5回

totoバトン
スポーツにまつわる質問のバトン
公式ブログへの集客

バトンのスキームを応用したキャンペーン
・検定/クイズ
・アンケート
こんなノベルティがあると、というアイデアをユーザに求めると、面白い写真など集まって盛り上がった

炎上問題への対応
匿名性の低いコミュニティ
徹底したパトロールとサポート
適切な運用アドバイスとサポート

動画を使ったバイラル支援
広告クライアントからの動画を日記に貼り付けてもらう

インフルエンサーを活用した口コミ商品の開発

カテゴリー特化型のCGM商品の開発
転職をテーマにしたコミュニティを切り出している。
転職サイトがスポンサーについている
今後他に、音楽、映画、ヘルス、グルメ。。。

モバイルの連携
課題としてあるのが登録ユーザ数に限定されているので、auとの提携の中でそこのWINポータルからの誘導を。

Q&A
インフルエンサー利用の展開について
・女性だけでなく、サンプルを送って書いてもらう
・擬似広告的なアプローチとして、読者モデル的なユーザを使って
広告に協力してもらうなど。

mixiとの差
対抗策は?
ビッターズはモバイルに注力してうまくいった
同じようにモバイルに注力して。

                                    • -

「特化型SNSとマーケティングコラボの可能性」

/ 山崎秀夫氏(野村総研)、野尻哲也氏(ナイルスコミュニケーションズ)

「日本のロングテイル・マーケティングを考える」
Web2.0 = ボランティア、広告料が大きくシフト
電脳共産主義。。。福祉の経済の様相

ビジネスモデルが大きく変わる
レコード会社がライセンス料を放棄し広告費で稼ぐ
書店が著作権を放棄し広告費でかせぐ

金融業界ではすでに起こっている
バブル前は金利で稼いでいた、バブル後は手数料で稼いでいる

日本のロングテールマーケティングは違う
最初から富裕層をターゲットにしている強みがある
全日空ANAフレンドパーク
三越コミュニティ・ブログ

  • ナイルス・ナイルのNileport

よく聴かれる。自社SNS vs mixi
自社SNS:自社のファンを集めることができる
ドリームゲートの場合:独立起業したい人を集めたいと思ったので。
mixi内:かんたん。期間限定でテストできる。なんかあったとき問題責任を回避できる。責任転嫁。
#ファイルを漏洩してしまったみんなmixiで調べられた。そういうとき、

米国:情報を商品に
日本:富裕層マーケティング
 オフ会はさながら高級社交倶楽部
 中世西洋の舞踏会のよう。
 穏やかさ、上品さ、高級感の維持

対面とネットをどうつないでいくか
社交クラブの運営
ネットの外交:ネットでの日記による自己開示、イベント前のワクワク感、イベン後の感動の共有

ウイッシュリスト、コレクションリストが、自分の装いという形で見せる。
mixiのマイミクはまさに自己表現。ドレスアップ。

富裕層マーケティングではそういうのを前面には出していない。
高級化をいかに出していくか。
対面イベントとの連動がとっても重要、それが勝負になる。

自らが自分らしく振舞うための形
神話欲求、認知欲求

ブログとSNSブログ
ブログは中身が重要
SNSでは中身より書いている人の顔が重要

富裕層限定コミュニティサイト
会員制サイトNILEport
会員制雑誌Nile'sNILE
会員は購買力/嗜好など厳正な審査で商品
会員2600人
30万PV/月

平均年収2700万
職業、会社経営者、役員、医師が多い

NILEのコンセプト
富裕層に対するライフスタイルソリューション
クライアント起業に対するマーケティングソリューション
→コアターゲット:30才以上、年収2000万以上

ポジショニング
Open,Generalならmixiと反対に、ニッチforニッチ

会員情報の信憑性が高い
会員とサイトの距離が近い→ターゲティング精度高い
購買力が高い→効率的なマーケティング

ビジネスモデル
特定層に向けた総合情報サービス

SNSが提供できるソリューションは限られている
高級商材セールスプロモーション
 SNSを使って、商品とターゲット顧客の認知拡大から利用までサポート
富裕層向けインテグレーティング・マーケティング
 認知把握を初めに、プロダクト開発など。

ケーススタディ:高級ピアノのプロモーション
新しいコンセプトの有効性を確かめるため、記事を編集してコンテンツ配信
ブログをみて反応を確認、ブランド専用サロンの開設、PR担当者がブログ形式で
情報提供。このとき、反応をチェック。
モニタ応募、アンケート回答者111名、サロン内会員同士で会話が発生し、ファンの輪が広がる
アンケート集計から、分析による今後のマーケティング戦略への示唆を提案、
6割以上の購入意欲を確認

                                    • -

「消費者とのコラボレーション」 / 高広伯彦氏(グーグル)

GMail多い
メインのアカウントにしている人ずっと少ない

Google 新しい広告への挑戦
これまで消費者側になかったのではないか。

ネタ
「消費者のためになった広告コンクール」というのがある。おかしくない?
最近TVCMが利かなくなったというけど、本質的に利かなくなったと言っているのは昔から。たとえば昔、TVCMをトイレタイムと言っていたわけで。

これまでのCMのプランナー:いかに消費者に注目してもらうかにがんばっていた。

最初は営業だったそれから制作の側に。
消費者と広告主をつなぐことを目的にしてきた。
メディアがどういうふうになっていくか。

電通をやめるとき、最初は個人で会社を作ろうとした
その準備を始めていた。そこでGoogleに話をきいたら面白かったので
そのまま入社した。
その先で、新しい広告に挑戦できると考えるようになった。

Googleの開発に対するアプローチ
Philosophy: No Constraints
最初に無視すること。CPU power, Storage, Bandwidth, Monetization
問題解決のアプローチ:
・Focus ont eh user and the revenues will follow
・Fast is better than slow
・There's always more information out there
・You don't need to be at your desk to need an answer

beta.blogger.comのテンプレート機能が面白い

Googleのmission
"To organize..."例のやつ
そこに広告が入ってくる。消費者に必要な情報を提供する
pushとpull、どちらでもない。

Googleが発見した10の事実、
そのなかで広告に働くのは「6. 悪事を働かなくても金儲けができる」
Google営利企業
・結果ページにページと関連ない広告は入らない
Googleはマッチングビジネス
探している人間と送り出したい人間とのマッチング
送り出したい側の意図のみがこれまで考えてられていた。
・広告はユーザが必要としている情報と関連性があるのみ役に立つと考えている
スポンサーのサイトだけでなく
コンテンツ内容など。
例:アルクの英語
あるキーワードでひもづけされた広告
その商品を売るためだけでなく、人材募集などいろんな形で変わる
使い手の使い方で大きく変わる
例:Gmailの広告
今自分自身が興味を持っている情報に対してのみ広告を出す
「マイノリティリポート」のように、個人に対して広告を出すのではない。あれは
121マーケティングの先にある広告の世界、モデルとしてマスと同じ。コンテクストを
見ながらするのがGoogleの。
いろんなサイトから来る。はてな人力検索結果に入る広告は、ブログやら検索やら
いろんなところからアクセスされうる
・クリック率が高いとは広告が意味があるということ
後払いで実績分しかもらわない。
広告は消費者にとって役に立つ情報になったとき大いに機能する

Googleの広告はクリック率が低いと消えていく
お金だしているのに消えているというのは。。。
ユーザに興味のある情報のみがみられる。
広告主も努力しないといけない。

掲載順位の決定方法
上限CPC(単価) x CTR(クリック率)
少ない単価でも多くクリック率をかせげれば、掲載準備が上位にくる
企業の規模には関係なく、あらゆる広告主がターゲット広告を利用できる

広告に関する哲学:
・Userful
・Precise Targeting
・Ease of Use
・Accountable

AdWordsを使うのは広告主
AdSenseを使うのはPublisher

欲しいと思ったとき、ユーザの行動は一瞬でとまるのでなく
連動する。そのさまざまな箇所に広告を入れていく。
クロスメディアをユーザの情報行動にあわせて出していくしくみになっている。

検索連動型広告の伸びと同時にコンテンツ連動型のコンテンツも伸びている

従来のネットのサイトは一箇所にとどまること、Stickinessの高さが重要だった
ネットの情報が増えてきて、サイトを開いてからの行き先も増える。

企業は商品・サービスにあった消費者を探している

消費者が自分にあった商品・サービスを探している。
その間でどのような情報を提供できるか。

消費者の興味・関心の起こるところに広告を出す。
情報整理業としてやっているのがGoogle

Google八分
情報大航海真鍋かをり。。

インターネット上にあまねくある情報をGoogleが生み出しているわけではない
コントロールすることはできない。
あらゆる情報を検索などに出していきたい。しかし、倫理的でなかったり、マシンを
だますようなものに対しては、情報整理の平等性をゆがめるものとして手を入れざるを
得ない。Google八分ってGoogleの意図だけじゃなくって、

ポイントは2つある。
検索結果に出ないという場合に、Googleに原因を求める人為的なもの。
コンテンツの質の問題。検索上位にあることには理由がある。"いい"コンテンツである
と基本的に検索結果上位にくるようになっているはず。

                                    • -

インフルエンサーとのコラボレーション」

/ 本田哲也氏(ブルーカレント)、渡辺健太郎氏(サイバーエージェント)、服部進氏(大塚製薬

インフルエンサー・マーケティングの時代」ブルーカレント 本田氏

インフルエンサーには3つある
・マスメディア
・プロフェッショナルインフルエンサー:専門家、有名人、タレント
・個人インフルエンサー:情報発信能力を持ち、他に影響を与える消費者

個人インフルエンサーに必要とされる3つの力
・コミュニケーション力
・情報収集力 信じ込ませる力
・情報伝播力 より多くの人に届ける力

ブルーカレント:インフルエンサーマーケティング専門の会社
母体はフライシュマンヒラード
アメリカで2004年。つづいて日本に。
ネットを常に巡回し、インフルエンサーを探している。。

NHK「経済最前線」「インフルエンサーを狙え」
例:パンパース
P&G->マスコミ->ブログ、とインフルエンサーのフローを作った。
そこで、P&Gパンパースの「Good Sleep」の広告展開、プロモーションにつながっていく。

インフルエンサー実践のポイント
やらせはなし、共感を得ること
商品情報オンリーより関心のあるテーマをつけること
サンプリングだけはなく、参画の場を考慮する
pushではなく、pullのアプローチが必要。




インフルエンサーとのコラボレーション」サイバーエージェント渡辺氏
アメーバブログ2年強の間に。

MicroAd コンテンツに連動した広告を配信、広告料の一部をユーザに還元
Amebaアフェリエイト amazon,ビッダーズなどをたばねて3000万点の商品を検索し、
ブログ記事内でアフェリエイトを行うことが可能
ドロップシッピング:個人が小売店をブログ上で。商品の卸から配送までをamebaがする。

事例:
大塚製薬 SOYJOY
感想、バナー、ゲーム

HIS 旅ブロ
旅行の情報発信、旅の感想

よみうりテレビ 石田総研
テレビドラマ37℃
石田衣良がナビゲートし、ブロガー女性の恋愛結婚観を語るブログ。
イベントを開いて、座談会のコンテンツを展開

マーケティング手法の変化
参加型:TBキャンペーン。場を作りキャンペーン。個人ブログからTBでフィードバック。
HUB型:インフルエンサーと一緒とコンテンツを作っていく。いい点:テーマにふさわしい人を呼ぶことでセグメント化を効率化
Amebaにおけるインフルエンサー
プラチナ(人気のある)ブロガー
ミスキャンブロガー
CLUB GG

コミュニティ型:co-brandサイト
ポータルとインフルエンサーを含めメディア化、コミュニティサイトを作る。

2006年8月1日のリニューアル
過去のリニューアルの際、ユーザの動揺を招き、厳しい批判を受けたことがあった。
そこで、アメーバ体験会というのを開き、3日かけてプラチナブロガーを招待した。
効果:
・担当者とのコミュニケーションによるロイヤリティの高まり
・信頼感&親近感アップ
・口コミでの評判の広まり

    • -

インフルエンサーを一緒にマーケッティングしていくことの可能性は?
昔からやっている。ネットでできるのが大きな可能性の一つ。
昔は有名人。個人インフルエンサーが使える。

一昔前だと個人サイトは広告メディアとして認められてなかった。
ブログが普及して、こういうマーケティングが利くというのがわかって
市民権を得たというのが大きな変化。

立ち上げ時は?
それ以外ないなと思っていた。

現場レベルでの課題は?
課題ばっかり。3つ
・誰をインフルエンサーにするか。広告主には全然わからない。特定できたとして場が荒れないか。
・誘導。できるだけ多くに見てもらいたいけど、どう誘導すればいいか。今、バナー代高い。
・効果測定:広告では効果が見えるけど、インフルエンサーのでは直接効果が出てこない。

語るべきストーリーがないと難しい。それがあればマーケティングが可能。いかに語る
べきものとしてインフルエンサーがモチベーションをもってくれるか。
手間がかかる。効果検証が明確でない。手間に対するリターンがわからない。アンバランスな
部分がまだまだある。
口コミの質。インフルエンサーを囲い込んだとき、インフルエンサーが影響力を持ち
続けるためには、まともな記事を書き続けないといけない。そのためにちょうちん
記事が増えてくると、効果が薄れるリスクがある。


                                    • -

「CGMとのコラボレーション」(パネルディスカッション)

 佐藤和佳子氏(オールアバウト エスニック ガイド)
 高祖常子氏(オールアバウト 妊娠・出産準備 ガイド)
 土橋正氏(オールアバウト ステーショナリー ガイド)
 進行:鶴野充茂(ビーンスター)

手下氏:オールアバウトの説明
ポータルサイト、むしろコンテンツメディア。
2000年6月。About.comから。
個人の発信する情報の中で質の良し悪しがある。重要になってくるのは共感性と信頼性。
名前と顔を出し、専門性のある人を出して情報を提供したのがAbout.com
日本ではリクルートの人が、About.comのモデルをそのまま使う形で立ち上げたのがAllAbout。http://allabout.co.jp/
460人のガイド
ガイドはコンスタントにコラムを執筆、年に1000以上のコンテンツを出している。。
ガイドになるには、10-30倍の倍率。特に欲しいテーマについては、プロデューサがリアルの場に対してもリクルーティングをかけて見つける。

高祖氏:http://www.kosodate.co.jp/
土橋氏:
佐藤氏:

専門家としての中立性、信頼性をたかめるためにどのように情報を撰んでいるか。
高祖氏:
自分に興味のあるものが一番の基準
売り込みとかはいやな感じがする。
どういう前提で作られたのか。裏づけにあるデータがある、とかバックグラウンドが
わかりやすく伝わる売り込みだと、それ自体が読者に有益な情報になる。
異なるメディア、チャンネルに対して、分けて出せるのでやりいやすいところもある。
土橋氏:
気にいったものを取り上げる、のが特化する。自分の気に入ったものを自分の言葉で
伝えるのが一番いいと思っている。デザイン、機能、耐久性、リーズナブル、使って
いると幸せな気分を味わえるもの。自分というフィルタを通して情報をながすことに
こだわっている。中立性として、気になった部分も書くようにしている。企業としても、
そういうのを納得している。ユーザ代表的。代表して試し書きしている。。
佐藤氏:
個人サイトではできないこと。企業と個人サイトの間で物申すサイトとして。いろんな
人に知って欲しいというのがあるので。レストランの情報の中で、知りたいことに対し、
個人サイトのように直接

こんな言い方されたら原がたつ。露骨な売り込み、とは?
土橋氏:
逆に、サイトを見てくれていて、感想を書いているものなんかは、ちゃんと対応する。
逆にざっと見られているのには、ちゃんと対応しにくい
高祖氏:
客観データがついているとか、キャッチフレーズが並んでいるだけよりも、データを
とった結果とかがついていたり、組み立てがあると使おうと思う。

これまでのコラボレーションの事例:
高祖氏:
パンパースのGood Sleep。膨大なデータを見て面白いと思ってとりあげた。それが派生
して多くに伝わった。フリーペーパーmikuでも取り上げた。消費者は役に立つ広告に
対してちゃんと情報と見る、と確かに思う。
土橋氏:
Post-it Style。
かばんにいれるとばらばらになる。外で書けない。
→カバーがついたポストイット
このブログを立ち上げ、自分だったらこう使う、という記事を書いて口コミの手伝いをした。
佐藤氏:
食品会社のメニュー開発。ナンプラー。とか、産地とか。
その後、作ったドレッシングに対して、合うメニューを開発。


商品開発からプロモーション、理解、ユーザ評価まで行っている。その専門家に対して、
オールアバウトはどうやっていくのか。
専門家の集合体である。網羅性を高めている。
テーマ性の高いサイトになっている。嗜好性に基づいて横につなげるようにしていきた
い。個々のテーマについてビジネスを形をしていけるように話をしている。広告的で
ない情報広告。編集タイアップ。
個人事業主のPRサイトを同じようにつくっている。今500人ほど。