Web 2.0 アプリの階層構造 by Tim O'reilly

Web 2.0 は究極的には信頼に基づいている。

いつも指摘していることだが、信頼と新自由主義とは相容れるのか、というのが疑問としてある。Webの社会システムの歪みは結局ここに集約されると思っている。

信頼は常に壊れるもの。だけど、僕は Wallace Stevens の知恵に何度も何度も立ち返る。現実主義者、幻想が壊れても、それでもなお楽観主義に立ち戻る。

これもいつも指摘しているのだが、特定の対象を信頼しないという信頼関係が確かにネットにはある。Webにユートピアを求める人たちのアプローチが効力を失っているのは、結局ここに集約されると思っている。

History is a wave that moves through time slightly faster than we do.

はどうなんだろう。確かに洞察的な文だと思う。でもマルキシズムなんてこの最たるものだ。歴史は波かもしれんが、波の正当性を歴史に求めるのは危険だと思う。