茄子 アンダルシアの夏 [DVD]

不意に見たくなった。
ジブリは少なくとも背景美術だけは見るべきところがあるよなーマッドハウス制作ですね(hitotukiさんどうもありがとうございます)。スペインの荒地とか空気感がすばらしい、と書いてみたがそのすばらしさって何だろうと思った。
キャラでは祖父がすばらしい。「ペペは勝てるかな」と繰り返すあたりとかいかにもで大好きだ。市街地からのデッドヒートはカメラワークがすばらしくて、特に俯瞰からキャラに寄せるところで、自転車レースらしさを損なわずにアニメになっている。前半から、自転車レースの映像とカメラがキャラによってくる映像とがはっきり線引きされた形で繋げられてる。それが延々続いた後に、デッドヒートで二つが融合するという構成になってると思う。たぶん。
ゴール直前の線が荒れていくところは映画館で見ると衝撃だったけど、家でPCで見るとふつーですな。
キャラを中央に置いたときのレイアウトは微妙に思えた。ゴール直前はもっといいやり方があるように思う。あと、過去の回想でカルメンと結婚することを兄に話されるシーンとか、走り終えてから山で街の夜景を見下ろすシーンとか、心情を語るようなカットになってないように思える。
なによりこの作品のキモである、ペペの「プロってやつは〜俺は遠くに行きたいんだ」という独白に、適切な絵がついてないように思った。