JAGAT 技術フォーラム「デジタルコンテンツ2006」

Internet Watchによる紹介記事はこちら。
聴講してきました。

当たり前だがアルファブロガーって普通の人気のあるブロガーなんだよね。そりゃそうだ。だから新聞が掲げるような高邁な思想や倫理なんて求められても、しらんがなと言いたくなる。矜持の有る無しでどうしようもない隔たりがある。稲沢氏が「今の子供が自分の興味のあることしか知ろうとしない」と言うのに対し、百式の田口氏が「自分のコミュニティ以外のことなんて知らなくてもいいんじゃないですか」と言うのももっともだ。ノブリス・オブリージュなんて言われても困るだろう。田口氏がブロガーを集めてミーティングをし、誘導し、アテンションエコノミーが回り、企業と田口氏が儲かる。他のブロガーは精神的満足とちょっとした小遣いを手に入れる。そういう経済なのだ。CGMって。

だから、きっと、宮台氏が「あえて」なんてエクスキューズをしながらわかりやすい(=焚き付けやすい)ネタで頭の良い人を善導しようとしても、そういう人はネットで注目を集められない。ネットで力を持つのは、同じ行動原理を持つ人だけだ。東氏がノージックリバタリアニズム島宇宙化でどうしようと言ってもどうしようもない。ネタはネタを再生産する。