なぜ魔法のiらんどはユーザを減らすことなく安全性を保てるのか

魔法のiらんどの講演で一番驚いたのは、不正利用を監視するアイポリスという機能をユーザが肯定的に受け入れているってことです。アンケートでは、8割の利用者がアイポリスという機能はインターネットに必要だと答えている。これって私の知るインターネットとかけ離れてたんですよ。

インターネットの文化が立ち上がった時から、インターネットは自由な場所であるべし、てな風潮がずっとありました。たとえばElectronic Frontier Foundation。ここまでサヨじゃなくても、発言が自由にできない場所はネットで繁栄しにくいという傾向があったと感じています。ModeratorのいるNews Groupは寂れまくりだったし、1ch.tvなんて目も当てられない結果に終わりました。2chだと自治厨が勝手に湧くけど、基本的に誰かがモラルを押し付けてくることはない。

どうして魔法のiらんどは安全性の維持に成功しているのか、は注目すべき点だと思います。ユーザが幼いというのはあるでしょうね。小学生の60%以上がネットを使っているってのはすごい数字ですよ。

私は、魔法のiらんどが丁度ワークショップでいうファシリテーターのポジションになっているんじゃないかと思うんです。信頼できない他者ではなく、耳を傾けるに足る存在。身内感覚みたいなのがあるんじゃないのかなと。

リテラシー教育の必要性がいろいろ言われますが、上から押し付けられたらやっぱり嫌だと思うんですよね。リテラシーてのはサービスから生まれる共有感を前提に行う必要があるんじゃないかと感じました。