EPIC

上にあげた戦略のうち、Googleがまだ起こしていない行動は、個人情報を関連づけ個人の嗜好を導き出す技術の実現、広告業者/流通業者と連携だ。前者はEPIC、後者はGooglezonだ。EPIC2015ではさらに、GPS付き端末から個人が情報を発信するというのが加えられている。

もし本当にGoogleAmazonが組めば、Amazonの持つ膨大な個人情報を元にすぐにEPICを生成するだろう。そのとき、広告モデルと流通はほぼ完全に押さえられる。EPICは、コンテクストアウェアな情報発信だ。ICTのキモであり、一番難しいところであり、ここを押さえた勢力が勝者となる。

実際のところ、GoogleAmazonは組む可能性はかなり低い。Google BaseAmazonへの挑戦だし、Amazonが志向しているのはEPICと同じく情報加工技術支援のようだ。いずれにせよ、彼らは自分たちに適したアプローチでEPICを目指している。