日本企業の連携についての前振り

日本の企業がGoogleAmazonに勝てるわけがない。どちらも在庫とか考えなくていいし、ハードは作らなくていいから開発リスクはずっと少ない。

それに対して日本の情報機器メーカはどこも、PCも携帯も情報家電も造ってるし、ISPもCDNもやってるし、店舗との連携もあるし、携帯端末も作っているし、複数のキャリアに対応しないといけないし、放送局やら広告業界やら国内のしがらみもあるし、政府とのしがらみもあるし。

せめて、情報に関する商材を全て扱っていることを強みにできたらいいのにと思う。Niftyで買ったFMVは超安い、とか、提携店舗で買った商品は超安いとか。でもSonyやらNECやら富士通やら、みんな独自でやってても集客力に限りがあるから、お金が回らない。

それなら、SonyやらNECやら富士通やら総合情報メーカが提携できればいいのにと思う。ISPは情報のポータルになっているけど、その間口を広くして集客力をあげないと、広告効果もない。

日テレの中の人はマス広告の有用性を必死に主張していたけど、広告業界は個人サービスの方に移るしかない。GoogleAmazonに対抗するため、電通などは個人情報を収集する手段を増やし新しい広告モデルを作るしかない。広告業界とISPを持つ複数の情報機器メーカが組んだメガアグリゲータなら、有効な広告モデルを作れるかもしれない。広告料が出れば、放送局も生き残れるかもしれない。

携帯開発は少し進んでいる。国際市場に裏打ちされたKDDIの開発力の高さに対抗するため、松下とNECはミドルの共通開発をしている。キャリアに関わる他の事業でも同様の流れが起きるだろう。

メガアグリゲータって、かなり大げさに聞こえる。国産の、広告業、情報機器メーカ、キャリア、放送局が組むなんて。とりあえず3つの疑問があがる。
1. そんな面倒くさいことしなくても、食い扶持に困ってないですから
2. 関わる人が膨大ですよ。それだけお金を稼げますか?
3. 組むことで国際的にみて開発力があがるの?

ようやくWeb2.0っぽい話になる。