テクストとしてのツンデレ

BSマンガ夜話の「ポーの一族」の回に、ある視聴者からのFAXでこんなのがありました。「屋敷を離れ街を徘徊するエドガーとアランを吸血鬼だと知っているのは読み手だけである。他の登場人物が知らないことを知っているからこそ読み手はわくわくして先の展開を知りたいと思う。読み手の優越感が楽しさにつながっているのではないか」

これを優越感というのかはわかりません。が、ことツンデレにおいてはまさにこの構図が成り立っていると思います。ヒロイン>主人公 かつ 読み手>ヒロインという捩れが、面白さにつながるのでしょう。

つまり、ヒロインの性格付けを多様に/細かく設定しても、そのようなコンフリクトの発生する状況がなければ面白くない、ということです。