メディア

戦場の畸形化

主義主張が違うと戦闘が起きるのだけど、なんだか最近どんどんその戦闘がしょーもないことで多発するようになっているように感じる。使えるコンテンツが限られているため、小さなギャップに戦力が集中し、歪みが発生しているみたい。 陰謀論:フジでのデモ …

ARとアフォーダンス

つらつら書いてみる。Interop(というかDSJ)でタッチパネル対応のデジタルサイネージが複数展示していたのだけど、マルチタッチに対応していたのは中国のベンチャー一社だった。ある展示で、拡大できたりスクロールできないかな、と無理だとわかっていても試…

メディアのメッセージの変化とテレビ朝日の対応

http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20090331-OYT1T00559.htmほんまあほやねぇ。日曜日の朝4時50分てw 既存のマスメディアがコンテンツについて時代錯誤な認識をしている点が2つある、と思う。一つ。今や、コンテンツの意味づけを決めるのは、コ…

影としてのCGM

書かれている内容だけでなく、そこから引き出される読み手の情動もまた本の一部である――。一年前だったか、松岡正剛さんが千夜一夜関連本のイベントで話していたのはそんな内容だった。人はときに本に狂わされることもある。この本に書かれているのは私のこ…

Perfumeとマクルーハン

仕事中にふと思ったこと。裏はとってないけど書いておく。 Perfumeについて語るブログなどはどれも、懐古的というか過去を向いている気がする。あるいは過去との共鳴によって現在の体験を異化している。アンビエンス。 それって、丁度マクルーハンの反射光と…

ネット広告とYahoo

メモです。 日本経済新聞 「ブランド力のある大手広告主からの、ディスプレー広告(ウェブサイトに表示するバナー広告など)の出稿減少によって、業績が押し下げられた」と述べた。ディスプレー広告は、ヤフーの最も重要な収入源の1つ。ディスプレー広告によ…

ミクと不気味の谷

あくまで私見ですし別にdisりたいのではないことを断っておきます。 初音ミクとMikuMikuDanceって、それぞれ単体なら楽しめると思うのですよ。ただ、二つ一緒だと不気味。例にあげてすみません。 【MMD】ミクが「星間飛行」を踊ってくれましたキラッ☆【ステ…

今BSでやっているアメリカABCテレビ"Nightline"

幻覚剤サルビアを使っている様子をYouTubeにみんなが投稿しているという話と、"Animal Planet"で人気のミーヤキャット「フラワー」が死んだことを悲しんでYouTubeにみんながビデオを投稿しているという話を扱っている。盛り上がりのきっかけは"Animal Planet…

テレビ進化論 (講談社現代新書 1938)

「テレビの次」についてはよく行われている議論なのでそれ以外の部分について簡単にメモ

非常に多くの同人誌が作品の無断転載を禁じているのは

面白いし興味深い。あるいは、二次創作の中でのパクリ論争。他ならぬ二次創作者が自身の作品を他人に流用されることを許すことができなかったりする。自分のコントロールできる市場でしかコンテンツ流通を許さない既存メディアを批判する意見は非常に多い。…

二次創作のパレートの法則

初音ミクと鏡音リン・レンの関係は興味深い。 ニコニコにアップされるオリジナル曲の多くは初音ミクだし、MikuMikuDanceも初音ミクがとりあげられている。素材がオープンであればそれだけコンテンツが多く作られる、という理屈から言えば、鏡音リン・レンも…

メルクマールとしてのJoost

個人的にbrancoブロガーミーティングでのハイライトは、Joostと比較しての差別化要因は何か、という質問だった。ソニーの人は、JoostはVoDだけどbrancoはテレビと同じく垂れ流しなのが大きく違う、あとJoostはP2Pでありコンテンツホルダーにとってどうしても…

ファーストペンギンのSONYを応援したい

日本のメーカで既存のメディア産業とネット文化との橋渡しに熱心なのはダントツでSONYだ。映像共有のeyeVioやブログパーツのFLO:QやTV上のガジェットを扱うアプリキャスト、それに無料IPテレビのbranco。どれも本当に斬新というわけでもなく、むしろ同じよう…

CGMにおける身体性の拡張

もう少し話を広げると、例えばYoshio Nakamuraさんの「$@?M4V$N3HD%(J」にもあるように、メディアが身体性の拡張という考え方はよくある。実際ブログやSNSなどソーシャルメディアで自分の意識が届く範囲が、ネットという社会における自分の身体を規定して…

メディアはメッセージではない

ティンときた! - behind the counterなるほど。すばらしい。 確かに、ユーザの行動はメディアに縛られなくなった。メディアがユーザの行動に従属しなければならなくなった。ユーザのゆるい反応も含めた表現の場として成立しているのは、今のところニコ動し…

「コモンズ」たちの暴力

ttp://d.hatena.ne.jp/AKIYOSHI/20080319#p1個人を糾弾するのではなく、その背後にある神を撃つためなので、h抜きで。 魅力のないコンテンツに人は集まらない。なのに「オタク」かくあれかしと、システムへの奴隷になることを強要する人たちがいる。エコシス…

異化のチープ革命

コンテンツを自由にマッシュアップできればこれまでの創作にはないものができる、という信奉は根強い。でも、なぜそうすることで面白いコンテンツが出来るのか、という問いへの答えはあまり見かけない。コンテンツが自由にマッシュアップできると本当に幸せ…

コンテンツが自由にマッシュアップできると本当に幸せなのか

コンテンツのマッシュアップ(あるいはMAD)は、素材であることと創作性とを切り離し、元作品の創作性を除いて自分の創作性を加えることにある。既存のコンテンツのMADが面白いのは、元作品の創作性と組み替えた作品の創作性にギャップ(あるいは落差)があ…

レンタルがビデオダウンロードを加速する

江島さんのMacWorld Expo 2008の真打ちはApple TVだった:Kenn's Clairvoyance - CNET Japanと同じ方向の市場予測報告が丁度あがってた。from The Hollywood Reporter、ABIリサーチの報告: "http://www.hollywoodreporter.com/hr/content_display/internation…

次のコンテンツのために

http://wordpress.rauru-block.org/index.php/1564 本人も書いているように新規性の薄い話ではある。みんなが言っているという事実にこそ本質がある。2007年の末、世の中の人間は二種類に分けられる。コンテンツの終焉に気づいている人と気づいていない人だ…

Consumer Generated Videoのトレンドは終わり?

Bloomberg Businessより この一年でハリウッドがネット向けのコンテンツを作るようになり、CGVは見られなくなった。 ManiaTVは最近user-generated channelをみんなやめた。3000あるUGCは十分な視聴者を引き付けなかった。80%の視聴者がミュージシャンのDave …

コンテンツの仲介者について

テレビについて考えててもつまらない - END_OF_SCANへのsuikyoさんからのコメントに返信。>「って、ほんとにこう言ってました? 権利者というか「本人」が最後には一番嫌がると思うのですが…。続く言葉でもそう捉えられますし」はい。そう言ってました。言…

FLV1

先週ふと思い立ってffmpegの中を見た。以下、どこかの誰かの役に立つかもしれないメモ Cygwinでのffmpeg(と関連するライブラリ)のコンパイル: Utilにあるdiffutilとpatchutilは必要。あとDevelのそれっぽいのも。それとhttp://arrozcru.no-ip.org/ffmpeg_…

ニコニコ動画の本当のキモ

Adobe MAXでkoizukaさんがちゃんと言っていたのだけど、岡田有花たん初めどこのサイトも書いていないので書いておく。「コメントがコンテンツである」というのは誰でも言える。それをどう実装に反映させるかというのが重要なわけで、コメントの再現性の話は…

テレビについて考えててもつまらない

これまでずっと、テレビとネットをつなぐにはどうすればいいかを考えていた。できたときのRimoのように確信犯的に著作権を侵害するサービスに対し、そのやり方ではコンテンツ制作者の理解は決して得られないと繰り返しコメントしてきた。単純に金銭で解決す…

メタデータはなぜダメか

コンテンツ流通を活発化させるためコンテンツの付加情報を別に扱うという考えは、昔の超流通やRealのSMIL、あるいは国際標準化技術でもMPEG-7/21で実現されていた。それらと、WebAPIから発行されるXMLとは何が違うのだろう。 メタデータはそれ自身では人を惹…

そろそろ不気味の谷の手前の山の名前を決めよう

特別オープンフォーラム「仮想世界はIT時代閉塞の現状を打破できるか?」 - END_OF_SCANであげた3Dによる仮想世界で新たに生まれる価値として、共時性、身体性、プログラマブルがある。このうち共時性は、ブログなどで個人情報をさらしていればその人の人…

特別オープンフォーラム「仮想世界はIT時代閉塞の現状を打破できるか?」

備忘メモメモ。

コピーワンス反論への想定反論

山口浩さんの「コピーワンス」へのパブリックコメントを読んでみたけど、この言葉が既得権益者に届くのか、あやしいと思った。以下、もし自分が既得権益者の一人ならばどう考えるだろうか、というのを頭でシミュレートしてみた。重ねて言っておきたいのは、…

うかべんの夏、ゴーストの未来

うかべん@横浜#1に参加しました。 「この人本当に来たよ!?」と酔狂さんに声をあげられるぐらい門外漢の私ですが、面白かったです。主催者および講演者の皆様に感謝。さとーさんとも直にお会いできたし。転び伴天連なさとーさんを糾弾する時間はなかったけ…